1. はじめに

エブリィでは、日本国内で役目を終えた商用車を、海外で再び活躍できる場へと輸出しています。今回はその中から、三菱ファイター（P-FK315CD）・1987年式をコンゴ民主共和国へ輸出した実績についてご紹介します。

三菱ファイターは、1980年代から現在まで続く三菱ふそうの中型トラックシリーズで、堅牢な造りと高耐久ディーゼルエンジンにより、国内外で高い信頼を得てきました。なかでも今回のP-FK315CD型は、昭和後期の日本を代表するタフなトラックのひとつです。

日本では車齢30年以上となり現役を引退するケースも多い一方で、海外、特にアフリカ地域では今なお高い需要があり、輸送や物流の現場で頼れるパートナーとして活躍し続けています。

本記事では、P-FK315CDのスペック紹介に加え、なぜこのような古い車両がアフリカ市場で人気を保っているのか、そして現地のバイヤーから寄せられた声を交えてお届けします。

2. 輸出車両の詳細情報

P-FK315CDは、アナログ構造で電子制御が少ない設計が最大の特徴。過酷な気候や整備インフラの整っていない地域でも問題なく使用できるため、今もアフリカ各地で多くの事業者に選ばれています。

3. なぜこの車がこの国で人気なのか？（市場背景）

■ コンゴ民主共和国の交通・物流事情

コンゴ民主共和国（以下DRC）は、アフリカ中部に位置する内陸国で、広大な国土に対して交通インフラが未整備な地域が多く残っています。特に郊外では舗装道路が少なく、悪路・ぬかるみ・急斜面など、車両にとって過酷な環境が日常的です。

そのため、シンプルで故障しにくく、整備しやすい中型トラックが非常に重宝されます。日本のように高機能化が進んだ車両よりも、部品が手に入りやすく、現地の整備工が対応できる旧型モデルの需要が根強いのです。

■ 圧倒的な耐久性とコストパフォーマンス

P-FK315CDは、1980年代から1990年代前半にかけて日本の商用市場で多数稼働していたモデルで、すでに何十万キロも走行実績があるにもかかわらず、現地でさらに10年以上使われ続けることも珍しくありません。

また、日本でこの年代の車両は比較的安価で流通しているため、購入コストが低く抑えられる点も魅力です。故障しにくく、安価に導入できるという点は、資金力に限りのある中小企業や個人事業主にとって大きなメリットです。

■ 多様な用途に応用可能

P-FK315CDのような中型トラックは、現地で以下のような使われ方をしています：

• 建設資材の運搬（セメント、砂利など）

• 市場向けの商品配送（野菜、穀物、家畜など）

• 地方間の長距離輸送

• 車体改造による簡易バスや移動販売車への転用

このように一台で多用途に使える柔軟性が、ファイターの価値をさらに高めています。

4. 現地のお客様の声

今回の輸出に際し、コンゴ民主共和国でこの車を受け取ったバイヤー様から、次のようなコメントをいただきました。

「届いたトラックはとても頑丈な造りで、すぐに建設現場で使えました。旧型でもエンジンはまだ力強く、積載力も十分です。」
「日本車はやはり壊れにくく、安心感があります。エブリィは手続きもスムーズで、輸送中のトラブルも一切なく信頼できました。」
「次はもう一台、ダンプ仕様の車両も探しています。エブリィと今後も取引を続けたいです。」

このようなフィードバックは、私たちの輸出サービスの品質と、日本の中古車が世界で再評価されていることを裏付けています。

5. まとめ & エブリィの買取サービス紹介

三菱ファイター（P-FK315CD）は、30年以上前のモデルであっても、その耐久性・整備性・用途の広さから、今なおアフリカ市場で高い評価を得ています。

コンゴ民主共和国のような国では、こうした車両が物流・建設・農業・交通インフラの一部を担う存在として欠かせません。日本国内で「古い」「もう売れない」と思われているトラックが、海外では新たな役割を担い、人々の暮らしを支えています。

エブリィでは、こうした車両を適切なルートで海外へと輸出することで、リユース・リサイクルの観点からも社会貢献を目指しています。

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