1. はじめに
日本国内で役目を終えた商用車が、海外で再び活躍する——これは、エブリィが長年にわたって積み重ねてきた「価値の再発見と循環」の実績のひとつです。
今回ご紹介するのは、1990年式の日野 レンジャー(U-FD3HKAA)をザンビアへ輸出した事例です。30年以上前のモデルでありながら、今なおアフリカ地域で高い需要を誇るこの中型トラックは、なぜ現地で選ばれ続けているのか?その理由と共に、エブリィの輸出プロセス、そしてお客様の声を紹介します。
2. 輸出車両の詳細情報
項目 | 内容 |
---|---|
車名 | 日野 レンジャー |
型式 | U-FD3HKAA |
エンジン型式 | H07C(直列6気筒ディーゼルエンジン) |
排気量 | 約6,700cc |
駆動方式 | FR(後輪駆動) |
ミッション | 5速マニュアル |
最大積載量 | 約4,000kg〜(仕様により変動あり) |
車両寸法 | 全長約8,000mm × 全幅約2,300mm × 全高約2,600mm |
用途 | 一般貨物輸送、建設資材運搬、農業資材運搬など |
燃料種類 | 軽油(ディーゼル) |
その他の特長 | 機械式構造でメンテナンスが容易、堅牢なシャーシ |
この型式は、電子制御が少ない完全なアナログ設計のため、現地メカニックによる修理・整備が容易で、部品も互換性のあるものが流通しています。特に長期使用を前提とするユーザーにとっては、現代の電子制御車両よりも魅力的です。
3. なぜこの車がこの国で人気なのか?(市場背景)
◆ 中古トラック需要が高まるザンビア
ザンビアでは、農業・鉱業・建設業などの産業が拡大する一方で、トラックなどの商用車インフラはまだ発展途上です。そのため、耐久性が高くメンテナンスコストの抑えられる中古日本車が重要な役割を果たしています。
◆ 日野トラック=「壊れない」というブランド力
現地では「HINO」というブランドが広く認知されており、特に1990年代の車両は“シンプルで壊れにくい”と高評価を受けています。実際、H07Cエンジンは定期的なオイル交換と簡易メンテナンスを行えば、40万km以上の走行も可能とされており、耐久性と経済性を兼ね備えています。
◆ 用途の多様性と拡張性
U-FD3HKAA型は、シャーシがフラットで改造がしやすく、以下のように用途に応じたカスタムが可能です:
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平ボディ→農産物運搬車
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ダンプ仕様→砂利・土運搬
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コンテナ積載仕様→都市間輸送
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ウォータータンク搭載→給水車として利用
この「自由に使い回せる柔軟性」が、現地ユーザーにとって大きな魅力です。
◆ 燃料効率と維持コストのバランス
H07Cエンジンは、現在の燃費基準と比較すると控えめながらも、トルク重視の走行が可能なため、悪路や山道でもストレスが少なく、燃料消費を抑えた運用が可能です。大型トラックと比較すれば経済性に優れており、村落部でも手軽に扱えるのが強みです。
4. 現地のお客様の声
今回、車両を購入されたザンビアの中部州の輸送事業者様より、以下のようなフィードバックをいただいています。
「30年近く前のモデルとは思えないほど良い状態でした。日本からの車は本当に信頼できます。」
「電子制御が少なく、メカニックも安心して整備できます。オイル交換や点検だけで長く使えるのがありがたいです。」
「エブリィの対応もとても丁寧で、輸出書類の不備も一切なく、スムーズに通関できました。次回もお願いしたいです。」
このように、車両そのものの信頼性はもちろん、エブリィの輸出サポート体制も高く評価されています。
5. まとめ & エブリィの買取サービス紹介
今回ご紹介した日野 レンジャー(U-FD3HKAA)は、30年以上経過した旧式トラックでありながら、今なお国際市場で求められている価値ある一台です。日本ではモデルチェンジや排ガス規制により活躍の場が減っていく一方で、アフリカ諸国では「使えるトラック」として再評価されています。
エブリィでは、こうした年式の古い車両であっても、しっかりと整備・点検を行い、輸出先に応じた最適な提案をしています。商用車・トラック・建機に至るまで、幅広く対応可能です。
もし不要になった中型・大型トラックがございましたら、廃車にしてしまう前に、ぜひエブリィへご相談ください。国内では価値を失っても、海外では必要とされています。
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