1. はじめに
日本製の中型トラックは、その耐久性と整備のしやすさ、そしてコストパフォーマンスの良さから、世界中の商業市場で高い評価を受けています。今回、私たちエブリィがモザンビークへ輸出したのは、日野自動車の中型トラック「レンジャー(SKG-FD7JLAA)」2012年式です。
この車両は日本国内で丁寧に使用されていた中古車でありながら、十分な性能と機能を備えた一台でした。アフリカ南東部に位置するモザンビークでは、物流インフラの整備が進む中で、こうした堅牢な中型トラックのニーズが急増しています。
この記事では、レンジャーの詳細なスペック、市場背景、そして現地バイヤーの反応について詳しく紹介し、今後の買取・輸出の参考となるような情報をお届けします。
2. 輸出車両の詳細情報
今回輸出された日野レンジャー(SKG-FD7JLAA)は以下のようなスペックを有しています。
項目 | 内容 |
---|---|
車名 | 日野 レンジャー |
型式 | SKG-FD7JLAA |
エンジン型式 | J07E |
排気量 | 6,403cc |
最高出力 | 約210ps(155kW)/2,500rpm |
最大トルク | 約637Nm/1,500rpm |
駆動方式 | 4×2(後輪駆動) |
ミッション | 6速マニュアルトランスミッション |
ボディ形状 | 平ボディ(フラットデッキ) |
最大積載量 | 約4,000〜4,500kg(仕様により異なる) |
車両総重量 | 約7,960kg |
全長 | 約8,200mm |
全幅 | 約2,290mm |
全高 | 約2,500mm |
燃料種類 | 軽油(ディーゼル) |
安全装備 | ABS、エアブレーキ、排ガス規制対応(ポスト新長期規制) |
中型クラスながらパワフルなエンジン性能を持ち、さまざまな積載業務に対応できる柔軟性を備えた一台です。
3. なぜこの車がこの国で人気なのか?(市場背景)
モザンビークの物流インフラと車両ニーズ
近年、モザンビークでは経済成長に伴い、建設資材、農産物、燃料などの輸送需要が増加しています。しかし、現地の道路事情や維持管理環境を考慮すると、耐久性が高く、修理や部品供給が容易な車両でなければ日常的な運用は難しい状況です。
このような背景から、日本製トラック――特に日野レンジャーのような中型モデルは非常に重宝されています。
日野レンジャーの信頼性と経済性
・耐久性:J07Eエンジンは、過酷な条件下でも安定したパフォーマンスを発揮する設計で、長距離輸送や悪路にも強いことで知られています。
・メンテナンス性:部品の供給が比較的容易であり、現地の整備士にも対応可能な構造となっている点が大きな利点です。
・用途の多様性:レンジャーは平ボディ、ダンプ、冷凍車などさまざまな架装が可能であり、商業輸送、建設現場、農業などあらゆる業種に対応できます。
・燃費とコスト:6.4Lのエンジンながらも燃費効率が良く、燃料コストが経営に直結する国々では運用コストの低さが魅力となります。
長く使える堅牢な車体構造
南部アフリカでは、一度車両を購入すると10年以上にわたって使用されるケースが多く、耐久性と修理のしやすさは車両選定における最重要ポイントです。その点、レンジャーは溶接構造の強固なシャーシを採用しており、厳しい使用にも耐えうる設計です。
4. 現地のお客様の声
モザンビークの港に到着後、現地バイヤーから以下のようなコメントが届きました。
「車体の状態が非常に良く、外装も清潔感がありました。日本から直接届いたという点が、信頼感につながっています。」
「日野のレンジャーは現地でも人気で、用途も幅広く使えるため、すぐに実用に移行できました。輸送もスムーズで、書類手続きのサポートも親切でした。」
このように、日本の中古車両は単なる“安価な輸入品”ではなく、「高品質な事業インフラ」として評価されています。
5. まとめ & エブリィの買取サービス紹介
今回ご紹介した日野レンジャー(SKG-FD7JLAA)のモザンビーク輸出は、日本の中古商用車がいかに世界で価値を持ち続けているかを示す好例でした。
エブリィでは、日本国内で役目を終えた商業用トラックやバスを、必要とされる国や地域へ送り届けるお手伝いをしています。車両の買取から輸出までをワンストップで提供し、査定から通関手続き、現地までの輸送まで、すべてお任せいただけます。
中型トラック、重機、マイクロバス、さらには特装車まで、多種多様な車両に対応可能です。不要になった商用車があれば、ぜひエブリィの無料査定をご利用ください。国内外のニーズを加味し、最適な買取価格を提示いたします。
「あなたのクルマを、必要としている国へ」
トラック買取・車買取・トラクター買取・自動車輸出・貿易コンサルティング
株式会社エブリィ