1. はじめに
日本国内で活躍した商業用トラックは、引退後も海外で第二の人生を歩んでいます。特にアフリカ諸国では、日本製の中型・大型トラックへの信頼が厚く、中古車市場でも人気があります。今回は、日野自動車の中型トラック「レンジャー(KC-FC2JCAD)」1997年式をモザンビークへ輸出した事例をご紹介します。
日野レンジャーは、日本国内でも長年にわたり多くの事業者から支持されてきた信頼のトラックです。堅牢なつくりとメンテナンス性の高さが評価されており、中古市場においても根強い人気を誇っています。この記事では、レンジャーがモザンビークでなぜ選ばれたのか、その市場背景や輸出のプロセス、現地の反応まで詳しく解説します。
2. 輸出車両の詳細情報
以下は、今回モザンビークへ輸出した「日野 レンジャー(KC-FC2JCAD)」の基本仕様です。
項目 | 内容 |
---|---|
車名 | 日野 レンジャー |
型式 | KC-FC2JCAD |
エンジン型式 | J08C(直列6気筒ディーゼル) |
排気量 | 約7,961cc |
トランスミッション | 5速マニュアル |
駆動方式 | 4×2(後輪駆動) |
最大積載量 | 約4,000kg(仕様により異なる) |
ボディタイプ | キャブオーバートラック(平ボディ) |
サスペンション | リーフスプリング |
ブレーキ形式 | エアブレーキ |
その他装備 | パワーステアリング、エアコン、一部車両に冷凍機搭載も可能 |
KC-FC2JCAD型は中型トラックとして都市部での配送業務から建設現場での資材運搬まで幅広く使われたモデルで、走行性能と整備性、積載性に優れている点が特徴です。
3. なぜこの車がこの国で人気なのか?(市場背景)
モザンビークでは経済発展に伴い、物流インフラの整備が進められています。それにともない、信頼性が高くコストパフォーマンスに優れた中古トラックの需要が急増しています。特に日本から輸出された中古トラックは、以下の点で高い評価を受けています。
高い耐久性と悪路対応力
モザンビーク国内には舗装されていない道路も多く、頑丈な足回りと高出力なディーゼルエンジンを備えた日野レンジャーは、そうした環境に適応する性能を持っています。J08Cエンジンは耐久性に優れ、過酷な条件でも長く使用できる点が評価されています。
メンテナンスのしやすさ
日野車はモザンビーク国内にも多く流通しており、交換部品や修理知識も十分に浸透しています。そのため、維持コストが安く済み、事業者にとっては大きな利点です。KC-FC2JCAD型も構造がシンプルなため、現地整備士による対応が可能で、長期運用に向いています。
多様な用途に対応できる柔軟性
この型のレンジャーは、荷台のカスタムがしやすく、以下のような多様な使い道が考えられます。
-
建設資材の運搬(ブロック・砂利・鉄材など)
-
農産物の流通
-
中古部品やコンテナの配送
-
冷凍車や給水車への改造ベース車両
この汎用性の高さが、様々な産業が発展しつつあるモザンビークでの需要にマッチしているのです。
4. 現地のお客様の声
今回の日野レンジャーを購入されたモザンビークの現地バイヤー様から、次のような声をいただきました。
「思っていた以上に車両の状態が良く、エンジンも問題なく作動しました。日本のディーゼルトラックは信頼できます。」
「エブリィからの連絡も丁寧で、輸送手配もスムーズでした。船便での輸送も予定通りで、安心して受け取ることができました。」
「荷台を改造して農業資材の運搬に使う予定です。今後も日本のトラックを選びたいと思います。」
こうした実際の使用者の声は、日本の中古トラックの評価の高さを物語っており、私たちの事業にとって大きな励みとなっています。
5. まとめ & エブリィの買取サービス紹介
今回モザンビークへ輸出した日野 レンジャー(KC-FC2JCAD)は、信頼性・耐久性・用途の幅広さといった点で、現地市場のニーズに非常に合致した1台でした。日本では年式の古さから買い替え対象となる車両でも、海外では第一線で活躍することができます。
エブリィでは、こうした中古トラック・バス・建設機械・農機などを世界中に輸出しています。「古いから価値がない」と思われる車両も、海外では非常に求められているケースがあります。私たちは1台1台丁寧に査定し、最適な輸出ルートをご提案します。
トラック・商業車の売却をご検討中の方は、ぜひ一度エブリィへご相談ください。経験豊富なスタッフが、最適な出口をご案内いたします。
「あなたのクルマを、必要としている国へ」
トラック買取・車買取・トラクター買取・自動車輸出・貿易コンサルティング
株式会社エブリィ