トラックのブレーキランプは、後続車に減速を知らせる大切な役割を果たします。しかし、ブレーキペダルを踏んでいないのにランプが消えなくなった経験はありませんか?
ブレーキランプが常に点灯したままだと、バッテリーの消耗や追突事故のリスクが高まり、重大なトラブルにつながる可能性があります。
特にトラックのような大型車両では、こうしたトラブルが大事故を引き起こしかねません。そこで本記事では、ブレーキランプが消えない原因と、その対処法を詳しく解説します。
ブレーキランプが消えない原因とは?
ブレーキランプが消えなくなる原因はいくつか考えられますが、特にトラックで発生しやすい2つの原因について説明します。
① ブレーキスイッチのストッパーラバーの破損
最も多い原因が、ストッパーラバー(ゴム製の部品)の劣化や破損です。
通常、ブレーキペダルを踏むとストッパーラバーがスイッチを押し、ブレーキランプが点灯する仕組みになっています。しかし、このストッパーラバーが劣化して破損するとスイッチが押されなくなり、ブレーキランプが点灯し続ける状態になります。
✔ チェックポイント
- ブレーキペダルの付け根付近に、小さなゴム製の部品がないか確認
- ゴムが割れていたり、欠けている場合はストッパーラバーの破損が原因
② ブレーキスイッチ内部の腐食による接触不良
もう一つの原因として考えられるのが、スイッチ内部の腐食や接触不良です。
トラックは雨や泥などの影響を受けやすく、長年使用しているとスイッチ内部に水分や汚れが入り込み、錆びや腐食を引き起こします。その結果、スイッチが正常に動作せず、ブレーキランプが点灯し続けてしまうことがあります。
✔ チェックポイント
- ブレーキスイッチ付近にサビや汚れがないか確認
- 水が浸入しやすい環境で使用している場合は要注意
ブレーキランプが消えない状態を放置するとどうなる?
ブレーキランプが消えない状態をそのままにしておくと、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。
① バッテリーが上がる
ブレーキランプはエンジンを切っていても点灯し続けるため、長時間放置するとバッテリーが消耗し、エンジンがかからなくなることがあります。
✔ 対策
- 長時間駐車する前にブレーキランプの点灯状態を確認
- 応急処置として、電球を外してバッテリーの消耗を防ぐ
② ブレーキランプの球切れ
ブレーキランプが常に点灯していると、通常よりも電球の寿命が短くなります。
その結果、ランプが点灯しなくなり、今度はブレーキランプが機能しないという新たな問題が発生してしまいます。
✔ 対策
- 定期的にブレーキランプの点灯・消灯を確認
- 予備のブレーキランプの電球を常備する
③ 追突事故のリスクが高まる
ブレーキランプがつきっぱなしだと、後続車は減速のタイミングを判断しづらくなるため、追突事故につながる危険があります。
さらに、ブレーキランプが消えない状態で事故が発生すると、事故の責任が一部こちら側に課せられる可能性もあります。
✔ 対策
- 走行中に異常を感じたら、すぐに安全な場所に停車し点検する
- 追突事故を防ぐために、できるだけ早く修理する
④ 法律違反になり、車検に通らない
ブレーキランプが正常に機能しない状態で公道を走ると、道路交通法違反となる可能性があります。
✔ 違反内容
- 整備不良(尾灯等)違反
- 大型トラックの場合、違反点数1点、反則金9,000円
また、車検でも不合格となるため、修理しない限り公道を走れなくなります。
✔ 対策
- ブレーキランプの状態を定期的に確認
- 車検前に必ず点検を行う
ブレーキランプが消えない場合の応急処置
出先でブレーキランプが消えなくなった場合、すぐに修理ができないと困りますよね。
そんなときは、以下の方法で応急処置を行いましょう。
✔ ストッパーラバーの代用品を使う
ストッパーラバーが破損している場合、応急処置として**代用品(硬貨やゴム片など)**を挟むことで、一時的にランプが消えることがあります。
- ブレーキペダルの付け根に適当なサイズの硬貨やゴム片を挟む
- ブレーキを踏み込んで、ランプが正常に作動するか確認
- 固定できる場合はテープなどで仮留め
ただし、あくまで一時的な対策なので、早めにストッパーラバーを交換しましょう。
✔ ブレーキランプの電球を外す
バッテリー上がりを防ぐために、しばらく車を動かさない場合はブレーキランプの電球を外しておくのも有効です。
- ブレーキランプのカバーを外す
- 電球を取り外し、点灯しないようにする
これにより、バッテリーの消耗を防ぐことができます。
トラックのブレーキランプトラブルは早めの修理を!
ブレーキランプが消えない原因の多くは、ストッパーラバーの破損やスイッチの腐食です。
特にストッパーラバーは経年劣化しやすいため、事前に予備を用意しておくと安心です。
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トラックの安全な運行には、定期的な点検と早めの部品交換が重要です!
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