建築現場や物流業界で活躍するクレーンの中でも、**「ホイールクレーン」**は特に使い勝手が良く、さまざまな作業に対応できる移動式クレーンの一種です。
しかし、「ホイールクレーンとはどんなクレーン?」
「ラフタークレーンやトラッククレーンとは何が違う?」
と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
本記事では、ホイールクレーンの特徴や用途、他のクレーンとの違い、必要な免許について詳しく解説します!
トラックや建機の買取・買い替えを検討している方も、ぜひ参考にしてください。
ホイールクレーンとは?特徴や用途をチェック!
ホイールクレーンとは?
ホイールクレーンとは、エンジンを搭載し、自走できる移動式クレーンの一種です。
クレーン装置が車体に取り付けられており、車両の運転とクレーン操作を同じ運転席で行えるのが特徴です。
厚生労働省の「クレーン等安全規則」によると、移動式クレーンの定義は以下の2つの条件を満たすものとされています。
✅ 動力を使って荷を吊り上げ、水平移動ができる機械装置
✅ エンジンを搭載し、移動できる構造を持つもの
ホイールクレーンの特徴
✅ 1つの運転席で、運転とクレーン操作が可能
✅ 最小回転半径が小さく、小回りが利く
✅ 狭い現場でも作業しやすい
✅ 作業時の安定性を確保するアウトリガーを装備
✅ 四輪式・三輪式があり、前輪駆動&後輪操向が可能
ホイールクレーンは、都市部の建設現場や狭いスペースでの作業に適しており、機動力と操作性の高さが魅力です。
ホイールクレーンと他のクレーンとの違いを比較!
ホイールクレーンと同じ移動式クレーンには、さまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
代表的なクレーンとの違いを見ていきましょう。
① ラフタークレーンとの違い
✅ **ラフタークレーン(ラフテレーンクレーン)**は、ホイールクレーンの一種であり、不整地走行に特化しています。
✅ 大型タイヤを備えた2軸4輪駆動式で、ぬかるんだ地面でもスムーズに走行可能。
🚛 ホイールクレーン vs. ラフタークレーン
項目 | ホイールクレーン | ラフタークレーン |
---|---|---|
運転席 | 1つ(運転&クレーン操作) | 1つ(運転&クレーン操作) |
地形適応 | 主に舗装道路向け | 不整地走行が得意 |
用途 | 建築・物流・狭小地作業 | 建築・インフラ・重機作業 |
💡 ラフタークレーンはホイールクレーンの派生型で、不整地対応力が高い!
② トラッククレーンとの違い
✅ トラッククレーンは、トラックの荷台にクレーン装置を搭載したクレーン車両。
✅ 車両運転席とクレーン操作席が分かれており、高速道路の走行が可能。
🚛 ホイールクレーン vs. トラッククレーン
項目 | ホイールクレーン | トラッククレーン |
---|---|---|
運転席 | 1つ(運転&クレーン操作) | 2つ(運転用・クレーン操作用) |
最高速度 | 50km/h程度 | 90km/h(高速道路走行可) |
機動力 | 狭い現場向け | 長距離移動向け |
💡 トラッククレーンは高速移動に優れ、ホイールクレーンは狭い現場での機動力が魅力!
③ その他のクレーンとの違い
クレーンの種類 | 特徴 | ホイールクレーンとの違い |
---|---|---|
積載型クレーン | トラックの荷台に小型クレーン搭載 | 貨物輸送が可能 |
カニクレーン | 小型で狭小地作業向け、リモコン操作可 | 運転席がなく、操作パネルorリモコンで操作 |
クローラークレーン | キャタピラ式で悪路走行OK | 公道走行不可、走行速度が遅い |
浮きクレーン | 水上作業向けの船舶クレーン | 陸上移動不可 |
ホイールクレーンの運転に必要な免許・資格
ホイールクレーンを運転・操作するには、**「車両を運転する免許」と「クレーンを操作する資格」**の2つが必要です。
① 車両運転に必要な免許
ホイールクレーンの車両区分によって、以下の免許が必要になります。
車両区分 | 必要な免許 |
---|---|
小型ホイールクレーン(車両総重量3.5t未満) | 普通自動車免許 |
大型ホイールクレーン(総重量3.5t以上) | 大型特殊免許 |
② クレーン操作に必要な資格
吊り上げ荷重に応じて、以下の資格が必要になります。
吊り上げ荷重 | 必要な資格 |
---|---|
0.5t〜1t未満 | 移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育 |
1t〜5t未満 | 小型移動式クレーン運転技能講習 |
5t以上 | 移動式クレーン運転士免許 |
まとめ|ホイールクレーンは機動力と操作性に優れた移動式クレーン!
✅ ホイールクレーンは1つの運転席でクレーン操作と運転が可能!
✅ 最小回転半径が小さく、狭い現場での作業に最適!
✅ ラフタークレーン、トラッククレーンなどと用途が異なるため使い分けが重要!
✅ 運転には大型特殊免許、クレーン操作には吊り上げ荷重に応じた資格が必要!
ホイールクレーンをはじめ、建機・トラックの買取を検討している方は、エブリィの買取サービスをご利用ください!
中古トラックの売却を検討されている方はエブリィのかんたん買取査定もしくは海外委託販売をぜひご活用ください。
「あなたのクルマを、必要としている国へ」
トラック買取・車買取・トラクター買取・自動車輸出・貿易コンサルティング
株式会社エブリィ