建設現場やインフラ工事で活躍するクレーン車の中でも、「ラフタークレーン」は特に汎用性が高く、さまざまな現場で利用されています。
このクレーンは、車両の運転とクレーン操作の両方を1つの運転席で行えるため、機動力と作業効率の高さが特徴です。
しかし、**トラッククレーンやオールテレーンクレーンと何が違うのか？運転にはどんな免許が必要なのか？**など、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、ラフタークレーンの特徴や用途、他のクレーンとの違い、必要な免許について詳しく解説します！
ラフタークレーンとは？特徴や用途をチェック
ラフタークレーンとは？
ラフタークレーンは、移動式クレーンの一種であり、正式には「ラフテレーンクレーン」とも呼ばれます。
「ラフタークレーン」という名称は、建機メーカーの加藤製作所の登録商標ですが、現在では同じタイプの移動式クレーン全般を指すことが一般的です。
このクレーンの最大の特徴は、1つの運転席でクレーン操作と車両運転の両方ができること。
そのため、オペレーターが運転席を移動する手間がなく、作業効率が向上します。
また、2軸4輪駆動の大型タイヤを装備しており、不整地や狭い現場でもスムーズに移動可能。
建築現場や工場、橋梁工事、港湾など、さまざまな作業環境で使用されています。
ラフタークレーンの特徴
✅ 移動性が高い → 自走式で、不整地でもスムーズに走行可能
✅ 1つの運転席で運転とクレーン操作が可能 → 作業効率が良い
✅ 小回りが利く → 狭い現場や都市部の作業にも適している
✅ 吊り上げ荷重は100t未満が一般的 → 中小規模の現場に最適
✅ 最高速度は約50km/h → 遠距離の移動には不向き
ラフタークレーンと他のクレーンとの違い
移動式クレーンには、トラッククレーンやオールテレーンクレーンなどの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
ラフタークレーンと比較しながら、それぞれの違いを見ていきましょう。
① トラッククレーンとの違い
| 項目 | ラフタークレーン | トラッククレーン |
|---|---|---|
| 運転席 | 1つ（運転とクレーン操作を兼用） | 2つ（車両運転用とクレーン操作用） |
| 車両区分 | 大型特殊自動車 | 大型自動車 |
| 走行性能 | 最高速度50km/h | 最高速度90km/h（高速道路走行可） |
| 機動力 | 不整地走行が得意 | 遠距離輸送に適している |
✅ トラッククレーンは長距離の移動が得意で、主に道路工事やビル建設で活躍。
✅ ラフタークレーンは狭い現場や不整地での作業に適している。
② オールテレーンクレーンとの違い
| 項目 | ラフタークレーン | オールテレーンクレーン |
|---|---|---|
| 運転席 | 1つ | 2つ |
| 車両区分 | 大型特殊自動車 | 大型自動車 |
| 走行性能 | 最高速度50km/h | 最高速度60〜70km/h |
| 吊り上げ荷重 | 100t未満が多い | 100t以上も可能 |
| 用途 | 建築・橋梁・工場作業など | 大規模建設・インフラ整備 |
✅ オールテレーンクレーンはラフタークレーンの不整地走行性能と、トラッククレーンの高速走行性能を兼ね備えている。
✅ ラフタークレーンは小規模〜中規模の作業に最適で、取り回しがしやすい。
ラフタークレーンの運転に必要な免許は？
ラフタークレーンを運転・操作するには、**「車両を運転するための免許」と「クレーンを操作するための資格」**の2つが必要です。
① 車両を運転するための免許
ラフタークレーンは「大型特殊自動車」に分類されるため、**「大型特殊免許」**が必要です。
ただし、トラッククレーンやオールテレーンクレーンは「大型免許」が必要になるため、免許区分が異なります。
② クレーンを操作するための資格
ラフタークレーンの吊り上げ荷重に応じて、次の資格が必要になります。
| 吊り上げ荷重 | 必要な資格・免許 |
|---|---|
| 0.5t〜1t未満 | 移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育 |
| 1t〜5t未満 | 小型移動式クレーン運転技能講習 |
| 5t以上 | 移動式クレーン運転士免許 |
✅ ラフタークレーンの多くは吊り上げ荷重が5t以上のため、「移動式クレーン運転士免許」が必要な場合が多い。
まとめ｜ラフタークレーンは小回りが利く万能な移動式クレーン！
ラフタークレーンは、移動しながらクレーン作業ができる機動力の高さが最大の特徴です。
✅ 1つの運転席でクレーン操作と車両運転が可能
✅ 不整地走行に強く、狭い現場でも活躍
✅ トラッククレーンやオールテレーンクレーンとは異なり、大型特殊免許が必要
✅ 用途に応じて、吊り上げ荷重に適した免許を取得する必要がある
建設業界では欠かせないラフタークレーンですが、導入コストが高いため、中古クレーンの需要も高まっています。
エブリィでは、ラフタークレーンを含む中古トラック・建機の買取・販売を行っています！
「不要になったクレーンを売りたい」「中古のラフタークレーンを探している」
そんな方は、ぜひエブリィへご相談ください！
✅ 中古クレーンの買取査定はこちら！
➡ エブリィの買取情報
お客様の大切なクレーンを、適正価格で買取いたします！
中古トラックの売却を検討されている方はエブリィのかんたん買取査定もしくは海外委託販売をぜひご活用ください。
「あなたのクルマを、必要としている国へ」
トラック買取・車買取・トラクター買取・自動車輸出・貿易コンサルティング
株式会社エブリィ