タンクローリーの種類と特徴とは?必要な資格も詳しく解説!

タンクローリーは、液体や気体などの特殊な積荷を運搬するために設計された大型車両です。
ガソリンやセメント、LPガスなど、通常のトラックでは運べないものを安全に輸送するため、特別な構造を持っています。

しかし、タンクローリーにはいくつかの種類があり、それぞれ運ぶものや必要な免許・資格が異なります。
そこで今回は、タンクローリーの種類や特徴、必要な免許・資格について詳しく解説します!

また、タンクローリーを売却・買い替えを検討している方に向けて、中古トラックの買取情報もご紹介します。


タンクローリーの基本構造とは?

外部構造の特徴

タンクローリーのタンク部分は、大きく楕円形と真円形の2種類に分かれます。

  • 楕円形タンク:液体を運搬する際に安定性を高めるため、重心を低く設計
  • 真円形タンク:気体を運搬する際に内圧を一定に保つため、均等な圧力がかかる形状

タンクの上部には「マンホール」と呼ばれる注入口があり、ここから積荷を注入します。
また、タンクの底には排出用のバルブが設置され、積荷をスムーズに排出できる仕組みになっています。

内部構造の特徴

タンクの内部は「仕切り板」によっていくつかの区画に分けられています。

  • すべての区画に同じ液体を入れることも可能
  • 異なる液体を仕切り板で区切って運搬することも可能

また、積荷が動くことで車体が揺れるのを防ぐために、「防波板」が設置されているのも特徴です。


タンクローリーの主な種類と特徴

タンクローリーは、運搬する積荷の種類によって大きく3つのタイプに分かれます。

① 危険物タンクローリー

主な積荷:ガソリン・軽油・灯油・化学薬品など
危険物タンクローリーは、消防法で「危険物」に指定されている積荷を運搬するための車両です。
そのため、厳しい安全基準が設けられており、タンクの材質や構造に関する規定も細かく決められています。

特徴

  • タンク素材は鉄鋼やアルミニウムが一般的
  • 内部には、腐食防止のための樹脂コーティングが施されることもある
  • 万が一の漏れを防ぐために、タンクの周囲に防護枠を設置

ガソリンなどの引火しやすい液体を扱うため、運転には「危険物取扱者資格(乙種第4類)」が必要です。

② 非危険物タンクローリー

主な積荷:セメント・小麦粉・飲料水・食品用オイルなど
非危険物タンクローリーは、爆発や引火の危険性がない積荷を運搬するタンクローリーです。
食品関連の運搬では、タンク内部の衛生管理が重要視されます。

特徴

  • セメントや砂などの粉体を運搬するタイプは「粉粒体運搬車ローリー」とも呼ばれる
  • 食品を運搬するタンクは、ステンレス製でピカピカの鏡面仕上げが多い
  • 石油系積荷の影響を受けないよう、防錆処理が施されている

飲料水や食品用オイルを運搬する場合は、衛生管理のために定期的な洗浄が必須になります。

③ 高圧ガスタンクローリー

主な積荷:LPガス・液化窒素・液化酸素など
高圧ガスタンクローリーは、液化ガスを安全に輸送するための特殊なタンクローリーです。
タンクの構造や安全弁の設計が厳しく規定されており、高圧ガスを取り扱うための資格も必要です。

特徴

  • タンクは真円形で、内部の圧力を一定に保つ設計
  • 万が一圧力が上昇した際に作動する「安全弁」を搭載
  • 液化ガスの状態を維持するため、タンクには断熱処理が施される

運転には「高圧ガス移動監視者」の資格が必要となります。


タンクローリーの運転に必要な免許・資格

タンクローリーを運転するためには、通常のトラックとは異なる免許や資格が必要になります。

① 運転免許証(大型・中型・準中型)

タンクローリーの運転に必要な免許は、積載量によって異なります。

免許の種類 運転可能なタンクローリー
普通免許 2t未満の小型タンクローリー
準中型免許 2t~4.5t未満のタンクローリー
中型免許 4.5t~6.5t未満のタンクローリー
大型免許 6.5t以上のタンクローリー(主流)

② 牽引免許(トレーラー型タンクローリー用)

トレーラー型のタンクローリーを運転する場合、牽引免許が必要です。
大型免許と併せて取得すると、運転できる車両の幅が広がります。

③ 危険物取扱者(乙種第4類)

ガソリンや灯油などの危険物を運搬する場合、この資格が必要です。
取得には、国家試験に合格する必要があります。

④ 高圧ガス移動監視者

高圧ガスを運搬する際に必須の資格です。
講習と検定試験を受けて合格すると取得できます。


まとめ|タンクローリーの種類と必要な資格を把握しよう!

タンクローリーには、

  • 危険物タンクローリー(ガソリン・化学薬品)
  • 非危険物タンクローリー(セメント・飲料水)
  • 高圧ガスタンクローリー(LPガス・液化窒素)
    の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。

また、運転には大型免許や牽引免許のほか、危険物取扱者や高圧ガス移動監視者の資格が必要な場合があります。

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