トラックのエンジン音が急に大きくなったり小さくなったりを繰り返す現象、これが「ハンチング」です。エンジンの回転数が不安定になることで起こります。この症状を放置すると、エンストなどのトラブルにつながるため、早めの対処が重要です。
ハンチングの原因と対処法
ISCVのトラブル アイドリング時の回転数をコントロールするISCV(アイドリング スピード コントロール バルブ)が汚れると、バルブの開閉がうまくいかずハンチングが発生します。ISCVを取り外し、市販のバルブクリーナーで汚れを拭き取りますが、ディーラーや整備工場に依頼する方が安全です。
スロットルボディのトラブル 空気の通り道であるスロットルボディが汚れると、空気の流れが悪くなりハンチングが起きます。こちらもクリーナーで掃除できますが、分解して元に戻すのが難しいため、専門業者に任せることをおすすめします。
エアフロメーターのトラブル エアフロメーターが故障すると、エンジンに入る空気量が正確に計測されずハンチングの原因となります。定期的にメンテナンスを行い、汚れや破損をチェックして対処しましょう。
インテークマニホールドのバキュームホースの劣化や破損 バキュームホースが劣化・破損すると空気が漏れ、ハンチングが発生します。ホースは消耗品なので、早めの交換が必要です。
チャコールキャニスターやパージバルブのトラブル チャコールキャニスターやパージバルブが汚れると、ハンチングが起きることがあります。汚れがひどい場合は、部品の交換を検討しましょう。
ブローバイガスの発生 ブローバイガスがエンジン内部にカーボンを溜め、ハンチングの原因となります。定期的なエンジンオイルの点検や、スロットルバルブクリーナーでの掃除が有効です。
スパークプラグやプラグコードのトラブル スパークプラグやプラグコードが不調だとエンジンの回転数が安定せず、ハンチングが発生します。定期的な点検と交換が必要です。
高額な修理費用がかかる場合の対処法
ハンチングの修理はプロに任せるのが最善ですが、修理費用が高額になることもあります。クリーニングだけで済む場合は数千円ですが、大きな部品の交換では10万円以上かかることも。場合によってはトラックの買い替えも選択肢に入れて検討しましょう。
まとめ
ハンチングはトラックのエンジンに起きる不安定な現象です。原因はさまざまで、それぞれに適切な対処が必要です。症状を放置せず、早めにプロに相談して適切な対処を行いましょう。高額な修理費用がかかる場合は買い替えも検討することをおすすめします。
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