トラックの運用では、積載量を増やす「増トン」や、逆に積載量を減らす「減トン」といった改造が可能です。
「増トン」は運べる荷物を増やすため、メリットが分かりやすいですが、「減トン」はなぜ行われるのでしょうか?
今回は、トラックの減トンとは何か?どのようなメリット・デメリットがあるのか?減トンの方法は? など、詳しく解説していきます。
トラックの買取や買い替えを考えている方にも役立つ内容になっていますので、ぜひご覧ください!
トラックの減トンとは?増トンとの違いもチェック
トラックには最大積載量が設定されており、法律に基づいた適切な重量で運行しなければなりません。
その中で、トラックの改造として「増トン」と「減トン」の2つの方法があります。
✅ 減トンとは?
減トンとは、本来の最大積載量よりも積載量を減らして登録することを指します。
一見すると、わざわざ積載量を減らす理由が分かりにくいかもしれませんが、後述するように減トンにはいくつかのメリットがあります。
具体的には、トラックの架装(クレーンや冷凍機など)を追加することで、車両重量が増え、その結果、最大積載量が減少するというケースが一般的です。
✅ 増トンとは?
一方で、増トンとは、積載量を増やして登録することです。
特に、4トントラック(中型)を増トンするケースが多く、大型トラックを購入するよりもコストを抑えつつ、運搬効率を向上できるメリットがあります。
増トンが普及した背景
- 2007年の道路交通法改正により、中型トラックの最大積載量が8トンから11トンに引き上げられた
- 中型トラックでより多くの荷物を運べるようになり、増トン車が増加した
- 大型トラックほど高額ではないため、コスト面での利点が大きい
トラックを減トンするメリット・デメリット
では、なぜあえて減トンするのか?減トンのメリットとデメリットを確認していきましょう。
✅ 減トンのメリット
-
自動車税・自賠責保険が安くなる
- トラックの自動車税は、最大積載量が大きくなるほど高くなるため、減トンすることで税金負担を軽減できる
- 特に「最大積載量2トン未満」にすると、自動車税が大幅に下がる
- 自賠責保険料も、最大積載量2トンを境にして料金が変わるため、維持費の節約につながる
-
運転免許の制限を回避できる
- 減トンすることで、普通免許で運転可能な範囲に収まるようにすることが可能
- 運転者の確保がしやすくなる
-
法律を遵守しつつ架装を追加できる
- クレーンや冷凍機、特殊機器を装備することで、業務に必要な装備を追加できる
- 積載量を減らしてでも、機能性を向上させたい場合に有効
⛔ 減トンのデメリット
-
積載量が減る
- 最大積載量が減るため、一度に運べる荷物の量が減少する
- 運搬効率が落ち、回数を増やさなければならないケースも
-
手続きが必要
- 減トンの際は、構造変更手続きが必要になることがある
- 手間や費用がかかるため、事前に確認が必要
-
用途によっては向かない
- 運送業など積載量が重要な業務では減トンのメリットは少ない
- 逆に、クレーン車や冷凍車など「積載量よりも機能性を重視する車両」には適している
トラックを減トンする方法
減トンをするためには、以下のような方法があります。
✅ 1. タイヤのプライ数を下げる
トラックのタイヤには**「プライ数」**と呼ばれる強度指標があります。
プライ数が高いほど耐荷重が大きくなりますが、プライ数を下げることで荷重制限が発生し、結果的に減トンが可能となります。
✅ 2. 架装でフロント部分を重くする
車両重量を増やすことで最大積載量を減らす方法です。
具体的には、
- クレーンや冷凍機などの架装を追加する
- フロントバンパーを重量のあるものに変更する
- 鉄板やおもりを装着し、前軸荷重を増やす
このように、車両重量を意図的に増やし、結果的に積載量を減らす方法が取られます。
✅ 3. 構造変更の申請を行う
減トンを行う場合は、**「車検証の変更手続き」**が必要です。
具体的には、運輸支局での構造変更申請を行い、新しい積載量を登録する形になります。
減トン・増トンのどちらが良い?用途に合わせて選択!
どのような場合に減トンや増トンを選ぶべきか、まとめました。
用途・状況 | おすすめの選択肢 |
---|---|
運送業(積載量が重要) | 増トンがおすすめ |
特殊車両(クレーン車、冷凍車など) | 減トンが有効 |
維持費を抑えたい | 減トンが有効 |
普通免許で運転可能にしたい | 減トンが有効 |
中型トラックで運搬量を増やしたい | 増トンが有効 |
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