冷蔵冷凍車の霜取りとは?トラブルを防ぐ正しい対処法と原因を解説!

冷蔵冷凍車は、生鮮食品や医薬品などの温度管理が必要な積荷を運ぶための重要なトラックです。しかし、冷蔵冷凍機に霜がつくと、冷却能力が低下したり、故障の原因になったりすることがあります。そのため、霜取りを定期的に行うことが欠かせません。

本記事では、冷蔵冷凍車の霜取りについて詳しく解説し、霜が発生する原因や手動で霜を取る方法、霜取り機能が作動した際の対処法まで紹介します。冷蔵冷凍車のトラブルを防ぎ、安定した運用を続けるためのポイントをチェックしましょう!


冷蔵冷凍車に霜取りが必要な理由とは?

冷蔵冷凍車は、庫内を一定の低温に保つために冷却装置が稼働していますが、外気との温度差や湿気 によって霜が発生することがあります。霜が庫内にこびりつくと、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。

冷却能力の低下
霜が厚くなると、冷気の流れが悪くなり、庫内の温度が適切に保てなくなる。

電力消費の増加
冷却機が通常よりも余計に稼働するため、電気代が高くなる。

積荷への悪影響
霜が荷物に付着すると、品質が劣化したり、包装が破損する可能性がある。

故障リスクの上昇
霜が冷却装置の通風口を塞ぐことで、冷蔵冷凍機に過負荷がかかり、故障の原因となる。

こうした問題を防ぐため、冷蔵冷凍車には**自動霜取り機能(DEF機能)**が搭載されており、霜が一定以上溜まると自動で霜を溶かす仕組みになっています。しかし、状況によっては手動で霜を取る必要があることもあるため、適切な対処法を知っておきましょう。


霜取りランプが点灯したらどうする?

冷蔵冷凍車には、霜取りが必要になると運転席のパネルにDEF(霜取り)ランプが点灯するシステムが搭載されています。ランプが点灯した場合、自動霜取りが開始されるので、通常は特別な操作をする必要はありません。

🔹 霜取りの流れ
1️⃣ DEFランプが点灯すると、自動で霜取りが開始(所要時間:約5〜30分)
2️⃣ 霜取り中は庫内温度が一時的に上昇(冷却装置の温度が上がるため)
3️⃣ 霜取り完了後、自動的に冷却が再開

この際、庫内温度が少し上がりますが、冷蔵冷凍機が通常の動作に戻ると再び適切な温度に下がるため、心配する必要はありません。


手動で霜取りが必要なケースと方法

通常、霜取りは自動で行われますが、以下のような場合には手動で霜取りを行う必要があります。

🔸 自動霜取り機能が正常に動作しないとき
🔸 庫内の冷えが悪く、霜が過剰に発生しているとき
🔸 冷却機の不調が疑われるとき

手動で霜取りを行う手順

1️⃣ 手動DEFスイッチを押す
運転席のパネルにある「DEFスイッチ」を押すと、自動霜取りを強制的に作動させることができます。

2️⃣ 物理的に霜を取り除く(必要な場合)
もし自動霜取りでも改善されない場合は、以下の方法で手動で霜を取りましょう。

  • 電源をオフにして庫内を開放する(庫内の温度を上げて霜を溶かす)
  • 氷が溶け始めたらスクレーパーで削る(ただし、冷却装置を傷つけないよう注意)
  • 布やタオルで水分を拭き取る
  • 庫内を乾燥させてから電源を入れ直す

この作業を定期的に行うことで、霜の蓄積を防ぎ、冷蔵冷凍車の効率的な運用が可能になります。


霜がつきやすい原因と防止策

霜が頻繁に発生する場合は、冷蔵冷凍車の使用方法やメンテナンス方法を見直す必要があります。霜ができる主な原因と対策を紹介します。

1. 積荷の予冷不足

積荷が十分に冷えていない状態で庫内に入れると、温度差によって霜が発生しやすくなります。
積荷は事前に冷却してから積み込むことが重要!

2. 通風孔の塞ぎすぎ

冷気の流れが妨げられると、庫内の温度が適切に管理できず、霜が発生しやすくなります。
荷物は庫内の通風孔を塞がないように配置する!

3. 庫内ドアの頻繁な開閉

頻繁にドアを開閉すると、外気の湿気が入り込み、霜の発生を助長します。
ドアの開閉回数を減らし、開けたらすぐに閉める!

4. 冷蔵冷凍機の不具合

冷却ガスの不足やドアパッキンの劣化などのトラブルがあると、適切に冷却が行われず霜が発生する原因になります。
定期的に冷蔵冷凍車の点検を行い、不具合があれば早めに修理する!


まとめ|冷蔵冷凍車の霜取りは定期的に実施しよう

冷蔵冷凍車に霜がつくと、冷却効率の低下や電力消費の増加、故障のリスクが高まります。そのため、定期的に霜取りを行い、冷却機能を維持することが重要 です。

霜取りランプ(DEFランプ)が点灯したら自動で霜取りが開始
自動霜取りが機能しない場合は手動で霜を取り除く
霜がつきやすい原因(予冷不足、通風孔の塞ぎすぎ、ドアの開閉、機械の不具合)を防ぐ

冷蔵冷凍車のトラブルを防ぎ、安定した輸送を実現するために、日頃のメンテナンスをしっかり行いましょう!

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