マツダが販売する小型・中型トラック「タイタン」は、いすゞ「エルフ」のOEMモデルとして知られています。環境基準に適合したディーゼルエンジンを搭載し、燃費性能と耐久性の高さで多くのユーザーに支持されています。
トラックを選ぶ際には、スペックや性能だけでなく、燃料費や維持費などのコスト面も重要なポイントです。今回は、タイタンの燃費や維持費の目安、さらにはコストを抑える方法について詳しく解説します。
タイタンの燃費性能は?
タイタンの燃費はエンジンタイプや積載量によって異なりますが、重量車モード燃費値は8.2〜11.8km/Lの範囲となっています。搭載されている最新ディーゼル4JZ1エンジンは、尿素SCRシステムと組み合わせることで、高い燃費性能を実現しています。
また、エンジンの燃焼効率を最適化するために、メモリとセンサーを備えたインジェクターを採用。これにより、無駄な燃料消費を抑えつつ、安定したパワー供給が可能となっています。
仮に、
- 燃料代(軽油):125円/L
- 年間走行距離:30,000km
- 燃費:11.8km/L と仮定した場合、年間の燃料費は以下のようになります。
計算式 燃料費 = 125円 × 30,000km ÷ 11.8km/L = 約317,800円
この数値からも分かるように、燃費性能の高さが維持費の節約につながります。
タイタンの年間維持費の目安
トラックの維持費は、税金・固定費・変動費の3つに分類されます。それぞれの項目について見ていきましょう。
1. 税金
タイタンの主な税金は、自動車税と自動車重量税です。
- 自動車税(最大積載量2t〜3tの場合)
- 自家用(白ナンバー):16,000円/年
- 営業用(緑ナンバー):12,000円/年
- 自動車重量税(車両総重量4.405tの場合)
- 自家用(白ナンバー):
- 1年:20,500円
- 2年:41,000円
- 営業用(緑ナンバー):
- 1年:13,000円
- 2年:26,000円
- 自家用(白ナンバー):
エコカー減税対象車なら、さらに税負担が軽減される可能性があります。
2. 固定費
固定費として発生するのは、自賠責保険と車検費用です。
- 自賠責保険(12カ月契約・最大積載量2t〜3tの場合)
- 自家用(白ナンバー):22,570円
- 営業用(緑ナンバー):30,530円
- 車検費用
- 2t〜3tクラス(小型トラック):約100,000円/年
- 4tクラス(中型トラック):約150,000円/年
トラックは毎年車検を受ける必要があるため、定期的なコストが発生します。
- 任意保険(加入推奨)
- 費用目安:年間約350,000〜400,000円
3. 変動費
日常的に発生する変動費には、燃料費やメンテナンス費用があります。
- 燃料費(年間走行距離30,000km・燃費11.8km/L)
- 約317,800円/年
- 消耗品(オイル・タイヤ交換など)
- オイル交換:30,000円/回(年1〜2回)
- タイヤ交換:100,000円前後(交換時期により異なる)
これらの費用を合計すると、タイタン(2t〜3tクラス)の年間維持費は約900,000円〜1,000,000円となります。
タイタンの維持費を節約する方法
維持費を少しでも抑えるためには、以下の方法を活用しましょう。
1. エコカー減税対象車を選ぶ
エコカー減税対象車を選ぶことで、自動車重量税と取得税が減税されます。タイタンにはエコカー減税対象車もラインナップされており、環境性能だけでなくコスト面でもメリットがあります。
2. クラスダウンを検討する
積載量が異なると税額やメンテナンス費用も変わります。業務に支障が出ない範囲でクラスダウンを検討すれば、維持費の節約につながります。
3. 燃費の良い運転を心がける
燃費向上のためには、
- 急発進・急加速を避ける
- 定期的なエンジンメンテナンスを行う
- 適正なタイヤ空気圧を維持する など、日頃の運転習慣が重要です。
まとめ:低燃費のタイタンは維持費もお得!
マツダ「タイタン」は、いすゞ「エルフ」のOEMとして環境基準に適合したディーゼルエンジンを搭載し、高い燃費性能と耐久性を誇ります。
年間維持費の目安は約90万円〜100万円となりますが、エコカー減税対象車の選択や燃費を意識した運転によって、コストを抑えることが可能です。
トラックを長く運用するためにも、燃費や維持費をしっかり計算し、自分に合った一台を選びましょう!
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