小型トラックの代表格とも言える、三菱ふそうの「キャンター」。 1963年の発売以来、数々の改良を重ね、2020年には9代目となる現行モデルが登場しました。積載量の豊富さと力強い走りで、物流業界を中心に幅広く活躍しています。
本記事では、キャンターの年式ごとの変遷や特徴を詳しくご紹介します。中古トラックを購入する際の参考にしてください。
キャンターの魅力とは?
キャンターは、低速時でもトルクをしっかり発生させ、スムーズな走行が可能な小型トラックです。最大積載量が大きく、ボディサイズの選択肢が豊富であるため、中型トラック並みの積載力を発揮します。
また、トランスミッションにはトルコン式ATとMTのメリットを併せ持つ「DUONIC 2.0」を採用。スムーズな変速と低燃費を実現し、運転のしやすさと経済性を兼ね備えています。
キャンターの主要スペック(一例)
2PG-FEAV0(標準キャブ・標準ボディ・全低床)
- 最大積載量:3.0t
- 車両総重量:2.41t
- 全長×全幅×全高:4,750mm × 1,890mm × 2,095mm
- 荷台内寸法:3,120mm × 1,790mm × 380mm
- 床面地上高:930mm
2PG-FEBS0(ロングキャブ・ロングボディ・全低床)
- 最大積載量:4.35t
- 車両総重量:2.87t
- 全長×全幅×全高:6,180mm × 2,120mm × 2,275mm
- 荷台内寸法:4,350mm × 1,980mm × 380mm
- 床面地上高:970mm
キャンターの年式ごとの特徴
初代(1963年~1968年)
初代「T720型」は、1.986Lのディーゼルエンジンを搭載。シンプルなデザインで、初期の小型トラック市場を牽引しました。
2代目(1968年~1973年)
丸形4灯ライトやコンビネーションテールランプを採用。エンジン性能が向上し、ガソリンエンジンモデルも登場しました。
3代目(1973年~1978年)
「Vキャンター」と呼ばれ、大幅なモデルチェンジを実施。低床仕様が追加され、積載能力が強化されました。
4代目(1978年~1985年)
通称「黄金キャンター」。3t積載モデルやワイドキャブが設定され、より多用途なモデルへと進化。
5代目(1985年~1993年)
丸形4灯から異形角形2灯ライトへ変更し、デザインが一新。フロントディスクブレーキを一部モデルに採用。
6代目(1993年~2002年)
デザインの大幅刷新とともに、直噴ディーゼルエンジンを搭載。エコ性能が向上し、安全装備も強化されました。
7代目(2002年~2010年)
世界初のインパネシフトを採用し、操作性を向上。環境性能を意識したCNG車やハイブリッドモデルが登場。
8代目(2010年~2020年)
「ブルーテックキャンター」と呼ばれ、ポスト新長期排ガス規制に適合。6速DCT「DUONIC」を採用し、燃費性能を大幅に向上。
9代目(2020年~現行モデル)
小型トラック初の「アクティブ・サイドガード・アシスト」を搭載し、安全性能を強化。LEDヘッドライトや「トラックコネクト」など最新技術を搭載し、デザインも刷新されました。
キャンターを選ぶなら年式に注目!
キャンターは年式ごとに改良を重ね、燃費性能や安全性能が向上しています。中古トラックを購入する際は、年式による違いを確認し、自分の用途に最適なモデルを選びましょう。
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