トラックのタイヤ交換は、安全運行のために欠かせない重要なメンテナンスのひとつです。
しかし、タイヤサイズを間違えてしまうと、運転時の安定性が損なわれたり、燃費が悪化したり、大事故につながる可能性もあります。
トラックに適したタイヤサイズを選ぶには、メーカーの公式情報を確認するのも一つの方法ですが、実はタイヤの側面に刻印された数字や記号を見れば、サイズを簡単に確認できます。
今回は、トラックのタイヤサイズの見方や、適正なサイズの選び方、サイズ変更時のリスクについて詳しく解説していきます。
「タイヤ交換を考えているが、サイズ選びに迷っている…」という方は、ぜひ参考にしてください!
トラックのタイヤサイズの見方|側面の刻印をチェックしよう
トラックのタイヤサイズは、タイヤの側面(サイドウォール)に刻印された英数字のコードで確認できます。
例えば、「275/65R22.5 155/158L」や「165R14 8PR」といった表記がされています。
タイヤの刻印の意味とは?
以下、タイヤサイズの読み方を詳しく解説します。
【275/65R22.5 155/158L】の場合
- 275:タイヤの幅(mm単位) → この場合、275mm
- 65:偏平率(タイヤの高さ÷タイヤの幅×100) → 65%
- R:ラジアルタイヤ(構造の種類)
- 22.5:タイヤの内径(インチ) → 22.5インチ
- 155/158:荷重指数(単輪/複輪の負荷能力)
- L:速度記号(最高速度) → Lは120km/hまで対応
【165R14 8PR】の場合
- 165:タイヤの幅(mm)
- R:ラジアルタイヤ
- 14:タイヤの内径(インチ)
- 8PR:プライレーティング(タイヤの強度を示す)
タイヤのサイズを確認するときは、これらの表記をしっかりチェックしましょう。
トラックの車種別に見る主なタイヤサイズ
トラックのサイズによって、一般的に使用されるタイヤサイズが異なります。
代表的なサイズを紹介しますので、タイヤ交換時の参考にしてください。
小型トラック(2tクラス)
- 205/85R16 117/115L
- 主に、いすゞエルフやトヨタダイナなどの小型トラックで使用
中型トラック(4tクラス)
- 225/80R17.5 123/122L
- いすゞフォワードや日野レンジャーなど、中型トラックで使用
大型トラック・トレーラー
- 11R22.5 16PR
- 大型トラックやダンプ、トレーラー向け
タイヤ交換の際は、必ず現在装着されているタイヤと同じサイズを選ぶことが大切です。
間違ったサイズを装着すると、安全性が損なわれるだけでなく、車検にも通らなくなる可能性があります。
トラックと乗用車のタイヤサイズの違いとは?
乗用車とトラックでは、タイヤサイズの規格が異なります。
✅ トラック用タイヤは、荷重に耐えられるように設計されている
✅ プライレーティング(PR)という強度表示がある
例えば、トラックのタイヤには「8PR」や「16PR」といった表記がありますが、これはタイヤ内部の補強材の強度を示しており、数字が大きいほど耐久性が高く、重い荷物を運ぶのに適しているということを意味します。
乗用車用タイヤとトラック用タイヤは、見た目が似ていても強度や構造が異なるため、トラックには必ずトラック専用のタイヤを装着しましょう。
トラックのタイヤサイズ変更は危険?インチアップのリスク
ホイールサイズを変更する「インチアップ」を検討する人もいるかもしれませんが、トラックの場合、基本的には推奨されていません。
タイヤサイズを変更すると、以下のようなリスクが発生します。
① 乗り心地が悪化する
インチアップすると、タイヤの側面(サイドウォール)が薄くなり、クッション性が低下します。
その結果、路面の振動や衝撃が直接伝わりやすくなり、乗り心地が悪くなる可能性があります。
② 燃費が悪化する
タイヤの幅が広くなると、路面との接地面積が増えるため転がり抵抗が大きくなり、燃費が悪化します。
③ ハンドリングが不安定になる
インチアップによって重心が変わると、ハンドルの操作感が変わり、カーブや坂道での安定性が損なわれる場合があります。
④ 車検に通らなくなる
タイヤサイズを変更して外径が変わると、速度メーターに誤差が生じ、車検に通らなくなる可能性があります。
また、指定サイズ以外のタイヤを装着すると、安全基準に適合しない場合もあります。
⑤ 大事故につながる可能性がある
タイヤのサイズが合わないと、路面の段差で異常な衝撃が発生し、タイヤが破損するリスクが高まります。
特に長距離運行が多いトラックでは、安全性を最優先に考え、純正サイズのタイヤを使用することが重要です。
トラックのタイヤ交換時は、適正サイズを必ず確認!
タイヤサイズを間違えると、運転時の安全性や燃費に悪影響を及ぼすため、交換前に必ずサイズを確認しましょう。
タイヤ交換時のチェックポイント
✅ タイヤ側面の刻印(サイズ表記)を確認する
✅ メーカー推奨サイズと一致しているかチェックする
✅ インチアップやサイズ変更は基本的に避ける
トラックのタイヤは、乗用車と比べて高価ですが、適切なサイズを選ぶことで安全な走行が可能になります。
タイヤ交換を検討している方は、信頼できる業者で適正サイズのタイヤを選ぶことをおすすめします。
また、中古タイヤの購入を考えている場合も、サイズや耐久性をしっかりチェックし、安全性を確保しましょう!
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