トラックは業務に欠かせない存在ですが、特に クレーン車 は建設現場や物流業界で重要な役割を果たしています。
しかし、どんなに丁寧に使っていても 耐用年数 というものがあり、いずれ買い替えの時期が訪れます。
「クレーン車はどのくらい使えるの?」
「メンテナンス次第で寿命を延ばせるの?」
そんな疑問を持つ方のために、本記事では クレーン車の法定耐用年数、状態による耐用年数、長持ちさせるためのポイント について詳しく解説していきます。
クレーン車の耐用年数とは?法定耐用年数と実際の寿命の違い
トラックを長く使い続けるためには 「耐用年数」 を理解することが大切です。
耐用年数とは 「その車両が実用できる期間」 を示すもので、以下の 2つの基準 があります。
① 法定耐用年数とは?
法定耐用年数とは 財務省が定めた固定資産の耐用年数 です。
事業で使用するトラックは 減価償却資産 として扱われ、一定の年数をかけて費用計上されます。
クレーン車は 「車両運搬具」 に分類されるため、法定耐用年数は 4年 です。
つまり、 新車で購入した場合、会計上は4年間で価値が減価償却される ということになります。
② 状態による耐用年数とは?
法定耐用年数とは別に、 実際にどれくらい使えるか という視点で考えたものが「状態による耐用年数」です。
これは 走行距離やメンテナンス状況 によって大きく変わるため、一定の目安として考えられています。
🔹 クレーン車の耐用年数目安(走行距離ベース)
✅ 小型クレーン車(2t~4tクラス) :約20万km
✅ 中型クレーン車(4t~8tクラス) :約40~50万km
✅ 大型クレーン車(8t以上) :約70~80万km
このように 大型になるほど耐用年数(走行距離)は長くなる 傾向があります。
ただし、走行距離だけでなく 日々のメンテナンスや使用環境によって寿命は大きく変わる ため、定期的な点検が重要です。
中古クレーン車の耐用年数の計算方法
中古クレーン車を購入・売却する際には、「今後どれくらい使えるのか?」という耐用年数の目安を知ることが大切です。
新車と中古車では 耐用年数の計算方法 が異なります。
① 新車登録から4年未満の中古クレーン車の計算方法
🔹 (法定耐用年数 – 経過年数)+ 経過年数の20%
たとえば、新車登録から 2年経過 している場合:
(4年 – 2年)+(2年 × 20%) = 2.4年
この計算によると、耐用年数は 2年4ヶ月 ということになります。
② 新車登録から4年以上経過している場合の計算方法
🔹 法定耐用年数の20%が耐用年数として適用される
クレーン車の 法定耐用年数は4年 なので:
4年 × 20% = 0.8年(約9.6ヶ月)
ただし、税法上 耐用年数が2年を下回る場合は最低2年とみなされる ため、実際には 2年の耐用年数 が適用されます。
クレーン車の寿命を延ばすための3つのポイント
クレーン車は メンテナンス次第で長く使うことが可能 です。
耐用年数を超えても適切な整備を行えば 寿命を延ばすことができる ため、以下の3つのポイントを意識しましょう。
① 負荷をかけない運転を心がける
クレーン車は 通常のトラックに比べて荷重が大きく、駆動系に負担がかかりやすい です。
そのため、以下のような運転を意識することでエンジンやトランスミッションの負荷を減らせます。
✅ 急発進・急加速を避ける
✅ エンジンをしっかり暖気してから走行する
✅ アイドリングを長時間続けない
② クレーン操作を正しく行う
クレーン車の PTO(パワーテイクオフ) を適切に使用することも、寿命を延ばすポイントです。
✅ クレーン使用後は必ずPTOをOFFにする
✅ クレーンの動作中は無理な負荷をかけない
✅ 定期的に油圧シリンダーやワイヤーの状態をチェックする
PTOを適切に管理することで、 駆動系やクレーンの耐用年数を大幅に延ばすことが可能 です。
③ 定期的な点検と早めの修理を心がける
クレーン車は エンジンやトランスミッションだけでなく、クレーン部分のメンテナンスも重要 です。
そのため、以下の点を定期的にチェックし、問題があればすぐに修理しましょう。
✅ 油脂類(エンジンオイル・ギアオイル・油圧オイル)の定期交換
✅ 消耗パーツ(ベルト類・ブレーキパッド・ワイヤーロープ)の点検
✅ 異音や違和感があれば早めに整備工場で点検する
トラックやクレーンの 異常を放置すると、修理費用が高額になりやすい ので、 早めのメンテナンスがコスト削減にもつながります。
クレーン車の耐用年数を把握し、賢く活用しよう!
クレーン車の 耐用年数は法定4年ですが、実際の使用可能期間は走行距離やメンテナンス状況によって異なります。
🔹 一般的な耐用年数の目安
✅ 小型クレーン車:20万km
✅ 中型クレーン車:40~50万km
✅ 大型クレーン車:70~80万km
長く乗り続けるためには 適切な運転、クレーン操作、定期メンテナンスが必須 です。
また、 買取を検討する際も耐用年数を考慮すると、高値で売却できる可能性が高まります!
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