1. はじめに
日本国内で長年活躍してきた商用トラックが、海外の現場で再び力を発揮する――エブリィでは、そうした車両の橋渡しを日々行っています。今回ご紹介するのは、日野レンジャー（KC-FD2JKB）・1996年式をザンビアへ輸出した事例です。
日本での使用を終えた中型トラックでも、その耐久性や実用性から、アフリカをはじめとする諸外国では高い需要があります。特に物流や建設業が発展し続けているザンビアでは、信頼できる日本のトラックが不可欠な存在となっています。本記事では、KC-FD2JKB型レンジャーの概要と輸出背景、現地ニーズについて詳しくお伝えします。
2. 輸出車両の詳細情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種名 | 日野 レンジャー |
| 型式 | KC-FD2JKB |
| エンジン型式 | H07D（直列6気筒ディーゼル） |
| 排気量 | 約6,600cc（6.6L） |
| 最大出力 | 約180～200馬力（仕様による） |
| 駆動方式 | FR（後輪駆動） |
| トランスミッション | 6速マニュアル |
| 最大積載量 | 約4,000kg〜5,000kg（架装内容により変動） |
| ボディタイプ | 平ボディ／ウィング／ダンプなど（輸出車両は平ボディ） |
| サスペンション | 前後リーフスプリング |
| 主な用途 | 商業輸送、建設現場用、地方物流業務 |
KC-FD2JKBは1990年代を代表する中型トラックのひとつで、整備性とシンプルな構造を強みとして今なお根強い人気があります。
3. なぜこの車がザンビアで人気なのか？（市場背景）
◎ 高い信頼性と堅牢なつくり
日野レンジャーは、**「壊れにくく長く使えるトラック」**として世界中で認知されています。ザンビアのように舗装道路と未舗装道路が混在する環境では、車両の耐久性が非常に重要です。KC-FD2JKBはフレーム剛性が高く、長距離運行や重積載にも耐える設計で、過酷な労働条件でも安定したパフォーマンスを発揮します。
◎ アナログ構造で整備が簡単
1990年代製のトラックには電子制御装置がほとんど搭載されておらず、現地整備士でも対応しやすいというメリットがあります。ECUの不具合や診断機が必要な最新トラックに比べ、シンプルな機構でトラブル対応がしやすく、長期的な運用コストを抑えられる点が現地で評価されています。
◎ 豊富な部品と信頼できる整備体制
日野ブランドのトラックは、アフリカ諸国にも多く流通しており、補修部品の入手性や整備知識の蓄積が豊富です。中でもレンジャーシリーズは、ザンビアでも物流や建設現場でよく見かけるモデルであり、部品の互換性の高さからも整備のしやすさに定評があります。
◎ 多用途に活用できるトラック
今回輸出した平ボディ仕様は、建設資材、農作物、機械部品などさまざまな荷物の輸送に対応できます。ザンビアでは個人事業主や中小企業により日々の輸送ニーズが増加しており、運搬効率の高い中型トラックの存在が地域経済の支えとなっています。
4. 現地のお客様の声
今回のKC-FD2JKBを輸入したザンビアのバイヤー様より、以下のようなご感想をいただきました。
「日野のトラックは非常に信頼性が高く、以前も使っていました。今回の車両もエンジンの状態が良好で、すぐに運用を開始できました。」
（物流業者／ルサカ）
「20年以上前の車とは思えないほど状態が良く、塗装や下回りもきれいでした。日本の整備水準の高さに感動しました。」
（建設会社オーナー／キトウェ）
「初めての輸入取引で不安もありましたが、エブリィの対応はとても丁寧で、通関手続きや輸送もスムーズに進みました。」
（バイヤー／チパタ）
これらのフィードバックから、日本の中古トラックが「年式に関係なく、高品質で信頼できる車両」として高く評価されていることが分かります。
5. まとめ & エブリィの買取サービス紹介
日野レンジャー（KC-FD2JKB）・1996年式のザンビア輸出事例は、日本の商用車がいかに世界で求められているかを物語っています。耐久性・整備性・運用コストなど、ザンビアのような新興国市場では「質の良い中古トラック」が重宝されており、KC-FD2JKBはまさにその需要に応える存在です。
エブリィでは、商用車を中心に日本国内で使用されてきた車両を世界100カ国以上へ輸出しています。年式が古くても、適切に整備されていれば海外では高値で取引される可能性も十分にあります。
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