トレーラーのプラウアウト現象とは?原因や予防策を徹底解説!

トレーラーは車体が長く、一般的なトラックよりも運転技術が求められる車両です。
特にカーブや急ブレーキ時には独特の現象が発生しやすく、その中でも「プラウアウト現象」は大きな事故につながる危険があります。

今回は、プラウアウト現象とは何か、その原因や防止策について詳しく解説します。
また、トレーラー特有の注意すべき現象についても紹介するので、安全運転の参考にしてください。


プラウアウト現象とは?トレーラー運転時に注意すべき危険な現象

トレーラーは、前方にある「トラクター」と後方に連結される「トレーラー(荷台)」で構成されており、その連結部が可動することで柔軟な動きが可能です。

しかし、この構造が原因で特有の運転リスクも生じます。

プラウアウト現象とは、トラクターとトレーラーが一直線になったままカーブを曲がれず、ハンドルもブレーキも効かずに直進し続けてしまう状態を指します。

この現象は「トラクターフロントロック現象」とも呼ばれ、特に急ブレーキや悪路でのスリップが原因で発生しやすくなります。
制御不能になったトレーラーは、歩行者や周囲の車両に衝突するリスクが高く、さらに山道などではそのまま崖から転落する危険性もあるため、非常に危険な現象です。

プラウアウト現象の主な原因

🚛 急ブレーキの使用:カーブで急ブレーキを踏むと前輪がロックし、そのまま直進してしまう
🚛 悪路でのスピード超過:濡れた路面や砂利道でスリップしやすくなる
🚛 車間距離の不足:前の車両と十分な距離を取らず、急なブレーキ操作が必要になる
🚛 積載状態の変化:空車時と積載時で車両バランスが大きく変わり、挙動が不安定になる

このような条件が重なると、ドライバーがハンドル操作を行ってもコントロールが効かなくなり、大事故につながる可能性が高まります。


プラウアウト現象を防ぐための対策とは?

トレーラーの安全運転には、適切な運転技術と予防策が不可欠です。
プラウアウト現象を防ぐためには、次のようなポイントを意識しましょう。

✅ 急ブレーキを避け、余裕を持った減速を心がける

プラウアウト現象は、カーブで急ブレーキを踏んだ際に前輪がロックすることが主な原因です。
そのため、カーブに差し掛かる前にしっかり減速し、ゆっくりと曲がることが重要です。

また、カーブを曲がる際はエンジンブレーキを活用し、ブレーキの負担を減らしましょう。

✅ 車間距離を十分に確保する

トレーラーは通常のトラックよりも制動距離(ブレーキを踏んでから完全に停止するまでの距離)が長いため、前方の車両と十分な距離を取る必要があります。

少なくとも通常のトラックより1.5倍以上の車間距離を意識し、急なブレーキ操作が不要な走行を心がけましょう。

✅ 荷物の積載バランスを適切に調整する

積載量が多いときと空荷のときでは、車両の重量バランスが大きく変化します。
積み荷が後方に偏るとスリップしやすくなり、前方に偏るとハンドル操作が不安定になるため、適切なバランスを維持することが重要です。

また、トレーラーの最大積載量を超えて荷物を積むと、さらに危険な状態になるため、過積載を避けることも大切です。

✅ 悪路や悪天候ではスピードを落とす

雨天時や雪道、未舗装の道路では、スリップしやすくなります。
特に下り坂では、速度を落とさないとブレーキが効かなくなり、プラウアウト現象が発生しやすくなるため、慎重な運転が求められます。


プラウアウト現象以外に注意すべきトレーラー特有の危険現象

トレーラーの運転では、プラウアウト現象以外にも注意すべき現象があります。

🔸 トレーラースイング現象

トレーラーの荷台がゴルフのスイングのように大きく振られる現象。
トレーラー側のブレーキを強くかけると発生しやすく、スリップや横転の原因になるため注意が必要です。

🔸 ジャックナイフ現象

急ブレーキを踏んだ際に、トラクターとトレーラーが「くの字」に折れ曲がる現象です。
この状態になると、トレーラーは完全にコントロール不能になり、重大な事故につながる可能性が高いため、急ブレーキを避けることが重要です。

🔸 スネーキング現象

走行中にトレーラーが左右にうねるように振れる現象で、高速走行時に発生しやすいです。
原因は積み荷の偏りやタイヤの摩耗などが考えられ、特に空車時に発生しやすいため注意が必要です。


まとめ:トレーラーのプラウアウト現象は安全運転で防ごう!

トレーラーは通常のトラックよりも運転技術が求められる車両であり、適切な知識と注意が必要です。
特にプラウアウト現象は、急ブレーキやスリップが原因で発生し、制御不能に陥る危険な現象です。

🚛 プラウアウト現象を防ぐためのポイントカーブの前にしっかり減速し、急ブレーキを避ける
前方の車両との車間距離を十分に確保する
積載バランスを適切に調整し、過積載を避ける
悪路や悪天候時にはスピードを落とし、安全運転を心がける

トレーラーの運転はリスクもありますが、正しい知識を持ち、安全運転を意識することで事故を未然に防ぐことが可能です。

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