トラックの走行中に荷物が崩れる「荷崩れ」は、積み荷の破損や事故の原因となる危険なトラブルです。
特に、高速道路やカーブでの荷崩れは、後続車への衝突事故につながる可能性もあり、ドライバーは十分な注意が必要です。
そこで今回は、荷崩れが発生する原因と、それを防ぐための正しい積み方や固定方法、さらに安全な運転のポイントについて詳しく解説します。
荷物を安全に届けるためにも、ぜひ最後までお読みください。
トラックの荷崩れが起こる原因とは?
トラックの荷崩れとは、走行中の振動や遠心力によって荷物が不安定になり、バランスを崩して崩れてしまう現象を指します。
荷崩れが起こると、以下のようなリスクが発生します。
✅ 積み荷の破損(荷主とのトラブルにつながる)
✅ 荷物が荷台から落下(他車や歩行者との接触事故の原因に)
✅ 荷台のバランスが崩れ、運転操作が困難に(転倒やスリップのリスク増大)
特に平ボディトラックの場合、荷物がしっかり固定されていないと、急カーブや急ブレーキ時に簡単に落下してしまいます。
また、荷室が密閉されているウイングボディや箱車であっても、荷崩れによって車体のバランスが崩れ、ハンドル操作が難しくなることがあります。
荷崩れが起こる主な原因は、次の3つです。
1. 荷物の積み方が不適切
- 過積載(最大積載量を超えて積み込んでいる)
 - 偏荷重(荷物の重さが一部に集中し、バランスが悪い)
 - 隙間が多い積み方(荷物が移動しやすい)
 
2. 荷物の固定が不十分
- ロープやベルトでしっかり固定していない
 - 滑り止めシートやストッパーを使用していない
 - 荷台と荷物の間に空間があり、動きやすい
 
3. 運転が荒い
- 急発進・急ブレーキ・急ハンドルが多い
 - カーブを高速で曲がる(遠心力で荷物が傾く)
 - 道路の段差や凸凹を強い衝撃で走行する(荷物が跳ねる)
 
荷崩れを防ぐためには、適切な積み方・固定方法・運転技術の3つをしっかりと意識することが重要です。
トラックの荷崩れを防ぐ方法とは?
1. 荷物の積み方のポイント
荷崩れを防ぐためには、**「安定した積み方」**を意識しましょう。
✅ 過積載をしない(最大積載量を超えないように注意)
✅ 荷重を均等に分散する(左右・前後のバランスを意識)
✅ 荷物同士の隙間を最小限にする(密着させることで動きを抑える)
✅ 崩れにくい積み方を選ぶ
特におすすめなのが、**「レンガ積み」**です。
縦横交互に積み上げることで荷物のズレを防ぎ、荷崩れしにくい構造になります。
🚛 積み方の種類と特徴
| 積み方 | 特徴 | 荷崩れ防止効果 | 
|---|---|---|
| レンガ積み | 縦横交互に配置 | ◎(もっとも崩れにくい) | 
| 棒積み | 同じ向きで積む | △(荷物の形状に依存) | 
| スプリット積み | 荷物の端をずらして積む | ○(ある程度の安定感) | 
| ピンホイール積み | 四隅を互い違いに配置 | ○(空間を埋めやすい) | 
また、積み込んだ後に止め木やクッション材を使って隙間を埋めると、より安全に運搬できます。
2. 荷物の固定方法
適切な固定を行うことで、走行中の振動によるズレを防ぐことができます。
✅ ワイヤーロープや荷崩れ防止ベルトを活用
✅ 荷台の前後・左右の3点以上で固定
✅ 滑り止めシートやマットを敷く
🚛 荷物固定の必須アイテム
- ラッシングベルト(荷崩れ防止ベルト)
 - ガッチャ(締め付け式ロープ)
 - 滑り止めマット
 - クッション材やストッパー
 
特に長距離輸送では、走行中にロープが緩むこともあるため、途中で確認・締め直しをすることが推奨されます。
3. 運転方法に注意する
どれだけしっかり積んで固定しても、運転が荒ければ荷崩れは防げません。
特に、カーブやブレーキング時の振動は、荷物に強い負担をかけます。
✅ 急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避ける
✅ カーブはゆっくりと進入する
✅ 車間距離を十分に確保し、急な動作を抑える
✅ 道路の段差や凸凹はできるだけゆっくり通過する
参考:トラック走行時の振動レベル
| 状況 | 振動レベル(震度) | 
|---|---|
| 路面の段差 | 震度4 | 
| 50km/hでカーブを曲がる | 震度5 | 
| 急ブレーキ・急発進 | 震度7 | 
こうした強い振動が荷物に影響を与え、荷崩れの原因になります。
安全運転を徹底することで、荷物だけでなくドライバー自身の負担も軽減できます。
まとめ|トラックの荷崩れ防止は「積み方・固定・運転」の3つがカギ!
荷崩れは、単なる積み荷の破損だけでなく、重大な事故につながる危険なトラブルです。
荷崩れを防ぐためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。
1️⃣ 積み方の工夫(荷物のバランスを整え、隙間を最小限に)
2️⃣ しっかりした固定(ロープやベルトで動かないように固定)
3️⃣ 安全運転の徹底(急な操作を避け、カーブやブレーキングに注意)
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