トラックのサーモスタットが故障したら?症状と対処法を徹底解説!

トラックのエンジンを適切な温度に保ち、オーバーヒートやオーバークールを防ぐ重要な部品が「サーモスタット」です。
しかし、このサーモスタットが故障してしまうと、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。

突然のトラブルを防ぐためには、サーモスタットの役割や故障時の症状を理解し、適切に対処することが大切です。

今回は、トラックのサーモスタットの故障時に見られる症状やその対処法について詳しく解説します。


サーモスタットの役割とは?

サーモスタットは、エンジンの冷却水の流れをコントロールし、適正な温度を保つための装置です。

エンジンの冷却システムには「水冷式」が一般的に採用されており、サーモスタットはその中核を担っています。

サーモスタットの主な役割

  • エンジンが冷えているとき:冷却水の流れを止め、エンジンを素早く暖める
  • エンジンが温まったとき:冷却水をラジエーターに流し、適温を維持する

この働きにより、エンジンの性能を最大限に引き出し、燃費を向上させる効果もあります。
しかし、サーモスタットが故障すると、適切な温度管理ができなくなり、深刻なトラブルを引き起こす原因となります。


サーモスタットの故障時に見られる症状

サーモスタットが故障すると、エンジンが適切な温度を維持できなくなり、走行に悪影響を及ぼします

ここでは、サーモスタットが「開いたまま」または「閉じたまま」故障した場合の症状を解説します。

✅ サーモスタットが開いた状態で故障した場合

サーモスタットが開いたまま故障すると、冷却水が流れ続けるため、エンジンが適温に達しづらくなります。
この状態を「オーバークール」と呼び、以下のような症状が発生します。

エンジンが温まるのに時間がかかる
燃費が悪化する(燃料消費量が増える)
エンジン内部にカーボンが蓄積しやすくなる
エンジンオイルの劣化が早まる
ヒーターの効きが悪くなる

オーバークールは、燃費の悪化やエンジンオイルの劣化を招くだけでなく、エンジン内部にカーボンが蓄積し、エンジン寿命を縮める要因になります。


✅ サーモスタットが閉じた状態で故障した場合

サーモスタットが閉じたまま故障すると、冷却水が循環できなくなり、エンジンが過熱してしまいます。
この状態を「オーバーヒート」と呼び、放置するとエンジンが焼き付いてしまう危険性があります。

水温計の温度が急激に上昇する
エンジンから異音がする
水温計の警告灯が点灯する
冷却水が沸騰し、ラジエーターキャップ周辺から蒸気が噴き出す
エンジンが急に停止する

オーバーヒートが進行すると、エンジン内部の金属部品が熱によって変形し、最悪の場合、エンジンが完全に壊れてしまいます。
最悪のケースでは車両火災につながることもあるため、注意が必要です。


サーモスタットの故障時の対処法

サーモスタットが故障した際は、状況に応じて適切な対処を行うことが重要です。

✅ オーバーヒートの兆候がある場合

1. すぐに安全な場所に停車する

  • 走行を続けるとエンジンに致命的なダメージを与えるため、まずは停車しましょう。

2. エンジンを停止し、温度が下がるのを待つ

  • エンジンを停止してもすぐには冷えないため、最低でも30分以上は待つ必要があります。

3. 冷却水の量を確認する

  • エンジンが冷えたらラジエーターの冷却水の量をチェックし、不足していれば補充します。
    ただし、水温が高い状態でラジエーターキャップを開けると、熱湯が噴き出す危険があるため絶対にNG!

4. 修理工場やロードサービスを呼ぶ

  • 冷却システムに異常がある可能性が高いため、専門業者に点検・修理を依頼しましょう。

✅ オーバークールの兆候がある場合

1. 燃費や暖房の効きに異変を感じたら点検を依頼する

  • サーモスタットが開いたままになると、燃費の悪化やヒーターの効きの低下が起こります。

2. サーモスタットの交換を検討する

  • 走行距離が10万km以上または10年以上経過している場合は、早めの交換が推奨されます。

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サーモスタットは消耗品のため、定期的なメンテナンスと早めの交換が重要です。
特に10万km以上走行しているトラックは、突然のトラブルを防ぐためにも点検や交換を検討しましょう

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