トラックのエンジンルームは、まさに車両の「心臓部」といえる重要なパーツです。しかし、日々の走行によってホコリや泥、オイルの飛び散りなどが蓄積し、放置するとエンジンの不調を引き起こす原因になります。
適切な清掃を行うことで、トラブルを未然に防ぎ、トラックの寿命を延ばすことが可能です。今回は、エンジンルームの掃除方法や必要な道具、注意点などを詳しく解説していきます。
エンジンルームの汚れが引き起こすトラブルとは?
トラックのエンジンルームは、日常的に外部の影響を受けやすく、以下のような汚れが溜まることがよくあります。
🚛 ホコリや砂ぼこり:放置するとフィルターやセンサー類に付着し、燃費悪化の原因に。
🚛 オイルの飛び散り:エンジン周辺にこびりつくと、異臭や発火のリスクが高まる。
🚛 塩分や腐食性物質:海沿いや冬季に走行するトラックでは、金属部分がサビやすくなる。
エンジンルームの清掃は、車両のパフォーマンス維持や安全走行のためにも定期的に実施することが推奨されます。
トラックのエンジンルーム清掃方法
エンジンルームを掃除する際は、汚れの程度に応じて**「乾拭き」「水拭き」「専用クリーナー」の3つの方法**を使い分けることが重要です。
✅ 乾拭き(軽い汚れ向け)
エンジンルーム内にホコリや砂ぼこりが軽く付着している程度なら、乾拭きで十分にきれいになります。
【手順】
- 柔らかいタオルやウェスを用意する
- ホコリを拭き取る(細かい部分はエアダスターを活用)
- 手の届かない部分はブラシを使って清掃
乾拭きは手軽にできる方法なので、日常点検のついでに行うと効果的です。
✅ 水拭き・水洗い(中程度の汚れ向け)
オイルや軽い泥汚れがある場合は、水拭きや水洗いを行うと効果的です。ただし、電気系統のパーツに水がかからないように細心の注意を払いましょう。
【手順】
- バッテリーを取り外す(ショート防止)
- 電気部品やプラグ部分をマスキング(ビニール袋やテープで防水)
- 水を含ませたタオルで汚れを拭き取る
- 汚れがひどい場合は、ホースの弱い水流で洗い流す(高圧洗浄はNG)
- 最後に乾拭きして水分を完全に拭き取る
水が残った状態でエンジンを始動すると、電気系統の故障やサビの原因になるため、完全に乾燥させることが重要です。
✅ エンジンクリーナー(頑固な汚れ向け)
エンジンオイルの飛び散りやしつこい汚れには、専用のエンジンクリーナーを使用すると効果的です。
【手順】
- バッテリーを取り外し、電気系統をマスキング
- 汚れの気になる部分にエンジンクリーナーをスプレー
- 5~10分程度放置し、汚れを浮かせる
- ブラシや布で汚れをこすり落とす
- 残ったクリーナーをホースの弱い水流で流し、乾拭き
エンジンクリーナーは、エンジンオイルのカスや古いグリスの除去に効果的ですが、強力な薬剤を使用しているため、使用後はしっかり拭き取ることが大切です。
エンジンルーム清掃時の注意点
エンジンルームは精密なパーツが多く、誤った清掃方法では故障の原因になることも。
以下のポイントを押さえて、安全に作業を進めましょう。
🚛 1. 運転席をしっかり固定
トラックのエンジンルームは運転席の下にあるため、運転席を傾けた状態で作業することが必要です。
しっかり固定しておかないと、作業中に落下して怪我をするリスクがあるため、確実にロックしてください。
🚛 2. エンジンを冷ましてから作業
エンジンを切った直後は、エンジンルーム内の温度が高温になっていることがあります。
熱い状態で清掃するとやけどの危険があるため、エンジンを十分に冷ましてから作業を行うようにしましょう。
🚛 3. 電気系統の防水対策
エンジンルームには多くの電気部品が配置されています。防水処理をせずに水をかけると、ショートや故障の原因になるため、事前に以下の対策を行ってください。
✅ バッテリーを外す(感電やショート防止)
✅ 配線部分をビニールで覆う(水の侵入を防ぐ)
✅ ホースを使う場合は低圧の水流で洗う(高圧洗浄は避ける)
プロに清掃を依頼する選択肢も◎
「自分で掃除するのが不安」「隅々まで綺麗にしたい」という方は、専門業者に依頼するのもおすすめです。
🔧 プロに依頼するメリット
✅ 隅々まで徹底的に清掃してくれる
✅ 点検やメンテナンスも同時に実施可能
✅ 万が一のトラブル時にも対応してもらえる
費用は5,000円~15,000円程度が相場ですが、トラブル防止や車両の長寿命化を考えれば、コストパフォーマンスは高いといえます。
まとめ|定期的な清掃でトラックを長持ちさせよう!
トラックのエンジンルームは、ホコリやオイル汚れが蓄積すると故障やトラブルの原因になります。
💡 清掃のポイント
✔ 軽い汚れは「乾拭き」でサッと拭き取る
✔ 頑固な汚れは「水拭き」や「エンジンクリーナー」を活用
✔ バッテリーの取り外しや防水対策を徹底する
✔ 安全のため、エンジンを冷ましてから作業する
「自分で清掃するのが難しい」「より綺麗にしたい」という方は、プロの業者に依頼するのも一つの選択肢です。
定期的なエンジンルームの清掃を行い、トラックの寿命を延ばしましょう!
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