クレーン付きトラック(ユニック車)の故障原因と対処法|長く使うためのメンテナンスも解説

クレーン付きトラック(ユニック車)は、建設業や物流業などで欠かせない存在です。
しかし、長期間使用していると、ブームやラジコンの動作不良、アウトリガーのトラブルなど、さまざまな故障が発生することがあります。

突然の故障で作業がストップしてしまうと、業務に大きな影響を与えてしまいますよね。

そこで今回は、クレーン付きトラックの主な故障原因とその対処法、さらに故障を防ぐためのメンテナンス方法について詳しく解説します!


クレーン付きトラック(ユニック車)の主な故障原因と対処法

クレーン付きトラックが正常に作動しなくなる原因はいくつかあります。
以下のような症状が現れたら、まずは基本的なチェックを行いましょう。

① PTOの動作不良

**PTO(Power Take Off)**とは、トラックのエンジンから動力を取り出してクレーンを動かす装置のこと。

✅ 主な故障原因

  • PTOレバーが完全に作動していない
  • PTOスイッチが故障している
  • シャフトや配線に不具合がある

✅ 対処法

  • PTOレバーをストロークエンドまでしっかり引く
  • AT車の場合、シフトを「P」または「N」に入れてPTOスイッチをONにする
  • それでも作動しない場合は、スイッチや配線の点検・修理が必要

⚠ 注意点
PTOスイッチを入れたまま走行すると油圧装置に負荷がかかり、故障の原因になります。
走行時は必ずPTOをOFFにするようにしましょう!


② ブームの動作不良

ブームは、荷物の積み降ろしを行うクレーンの「竿」の部分。
この部分に異常があると、スムーズに荷物を持ち上げることができなくなります。

✅ 主な故障原因

  • 操作レバーの不具合
  • PTOコントロールボックスの配線が抜けている
  • デリックシリンダのカウンタバランス弁が摩耗している

✅ 対処法

  • 操作レバーやPTOコントロールボックスの配線をチェック
  • エンジンを切るとブームが勝手に下がる場合は、カウンタバランス弁の交換が必要

③ ラジコンの動作不良

ユニック車のラジコン操作が効かないと、スムーズな作業ができなくなります。

✅ 主な故障原因

  • 電波が届かない(圏外になっている)
  • ラジコンの電池切れ
  • 受信機の故障

✅ 対処法

  • トラックに近づき、電波を受信できるか確認
  • 電池を交換してみる
  • それでも動かない場合は、ラジコンや受信機の修理が必要

④ アウトリガーの動作不良

アウトリガーは、クレーン作業時の安定性を保つための重要な装置。
作動しないと、車両が傾いて転倒するリスクが高まります。

✅ 主な故障原因

  • PTOが正しく作動していない
  • 油圧装置のトラブル

✅ 対処法

  • クラッチをしっかり踏み、PTOを確実に起動させる
  • 油圧装置の異常が疑われる場合は、専門業者に点検を依頼

クレーン付きトラック(ユニック車)の故障を防ぐメンテナンス方法

ユニック車の修理費用は高額になることが多いため、日頃のメンテナンスでトラブルを予防することが重要です。

① 定期的な給脂(グリスアップ)

ユニック車のクレーン部分は金属製の部品が多いため、摩耗を防ぐために**定期的な給脂(グリスアップ)**を行う必要があります。

給脂を行うべき主な部位

  • ウインチドラムギア
  • 旋回ギア・ベアリング
  • ブーム摺動板(スライド部分)
  • デリックシリンダ支持ピン

グリスアップを怠ると、摩耗や錆びが進行し、部品の破損につながります。


② オイル交換を忘れずに!

クレーンの油圧装置やウインチには、ギアオイルや作動油が使用されています。
これらは劣化すると動作不良や故障の原因になるため、定期的な交換が必要です。

交換が必要なオイルの種類

  • 油圧作動油(クレーンを動かすためのオイル)
  • ギアオイル(旋回装置やウインチに使用)

オイルの汚れや劣化が進むと、摩擦や負荷が増え、部品の寿命を縮めてしまいます。
メーカー推奨の交換時期を守って、適切にメンテナンスしましょう!


③ ワイヤーロープの交換

荷物を吊り上げるワイヤーロープは、経年劣化や摩耗によって切断のリスクが高まります。

ワイヤーロープの交換目安

  • 素線の10%以上が切れている
  • 直径が7%以上減少している
  • 型崩れや錆びが目立つ

ワイヤーロープのトラブルは、重大な事故につながる可能性があるため、早めの交換を心がけましょう。


まとめ|クレーン付きトラックの故障を予防し、安全に長く使おう!

クレーン付きトラック(ユニック車)の故障は、PTOやブーム、ラジコン、アウトリガーなどの各部位で発生します。

トラブルを防ぐためには、
✅ 給脂(グリスアップ)を定期的に行う
✅ 油圧作動油やギアオイルの交換を忘れない
✅ ワイヤーロープの摩耗をチェックし、必要に応じて交換

これらのメンテナンスを徹底することで、ユニック車の寿命を延ばし、安全な作業を維持することができます!

もし大規模な故障や修理が必要になった場合は、中古のユニック車に乗り換えるのも一つの選択肢。

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