トラックのナンバープレートをよく見ると、先頭に「1」や「4」が記載されているのを見かけたことがあるかもしれません。
これらの数字は「分類番号」と呼ばれ、トラックの用途や規模によって異なります。
しかし、**「1ナンバーと4ナンバーは何が違うのか？」**と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、ナンバーの違いによって車検の頻度や税金、保険料、高速料金などが大きく変わるため、トラックを選ぶ際にはしっかりと理解しておく必要があります。
この記事では、1ナンバーと4ナンバーの違いを分かりやすく解説し、維持費やコストの違いについても詳しくご紹介します。
トラックの1ナンバー・4ナンバーの基本的な違いとは？
トラックのナンバープレートには、用途やサイズに応じて分類番号が割り当てられています。
✅ 1ナンバー（普通貨物自動車）
📌 主な特徴
- 普通貨物自動車に該当し、主に中型・大型トラックが対象
- 車両の全長・全幅・全高が4ナンバーの規定を超えるもの
- 最大積載量に制限はなし
📌 取得条件
- 全長：12.0m以下
- 全幅：2.5m以下
- 全高：3.8m以下
📌 主な車種
- 4トン以上の中型・大型トラック
- 大型ダンプ・ウイング車・冷凍冷蔵車 など
✅ 4ナンバー（小型貨物自動車・軽貨物車）
📌 主な特徴
- 小型貨物自動車に該当し、主に小型トラック・軽貨物車が対象
- 最大積載量の制限はなし（ただし、サイズや排気量の制限あり）
- 高速料金や税金、車検費用が安く抑えられる
📌 取得条件
- 全長：4.7m以下
- 全幅：1.7m以下
- 全高：2.0m以下
- 排気量：2,000cc以下（ディーゼルエンジン以外）
📌 主な車種
- 2トン積みトラック
- 小型平ボディ・レッカー車・軽トラ など
1ナンバー・4ナンバーで変わる維持費の違い
ナンバーの違いによって、税金・車検・高速料金・保険料などの維持費が異なります。
トラックを選ぶ際には、こうしたコスト面も考慮しましょう。
✅ 高速料金の違い
トラックは業務で高速道路を頻繁に利用することが多いため、ナンバーによる高速料金の違いは重要なポイントです。
| ナンバー | 高速道路区分 | 料金 |
|---|---|---|
| 1ナンバー | 中型・大型料金 | 高め |
| 4ナンバー | 普通車料金 | 安い |
例えば、**東京IC～名古屋IC（東名高速）**を利用した場合の料金は以下のようになります。
🚛 普通車（4ナンバー）：7,320円
🚚 中型・大型車（1ナンバー）：11,900円
4ナンバーのトラックを選ぶことで、長距離輸送時のコストを大幅に抑えられる可能性があります。
✅ 車検費用の違い
1ナンバーと4ナンバーでは、車検の頻度が異なります。
| ナンバー | 初回車検 | 2回目以降の車検 |
|---|---|---|
| 1ナンバー | 2年後 | 毎年 |
| 4ナンバー | 2年後 | 毎年 |
🚛 4ナンバーの車両は、普通乗用車と同じく初回は2年、2回目以降も毎年車検が必要です。
🚚 1ナンバーは初回から2年、以降は毎年の車検となるため、長期的なコストが増加します。
✅ 自賠責保険の費用
車検の際に支払う自賠責保険料も、ナンバーによって異なります。
| ナンバー | 自賠責保険料（1年） |
|---|---|
| 1ナンバー（普通貨物 2t超） | 28,380円 |
| 1ナンバー（普通貨物 2t以下） | 20,580円 |
| 4ナンバー（小型貨物車） | 18,160円 |
4ナンバーの方が年間で約1万円近く安くなるため、コスト削減を重視するなら4ナンバーがおすすめです。
✅ 自動車税・重量税の違い
| ナンバー | 最大積載量 | 自動車税（年額） |
|---|---|---|
| 1ナンバー | 制限なし | 積載量に応じて増加 |
| 4ナンバー | 制限なし | 比較的安い |
🚛 4ナンバーは維持費が抑えられるため、小型トラックや軽貨物を選ぶことで節税が可能です。
🚚 1ナンバーは大きな車両ほど税負担が大きくなるため、慎重に選びましょう。
どちらのナンバーを選ぶべき？
✅ 4ナンバーが向いている人
- 荷物の積載量よりも、維持費を抑えたい人
- 都市部での配送が中心で、小回りの効く車両を探している人
- 頻繁に高速道路を利用する人（高速料金が安いため）
✅ 1ナンバーが向いている人
- 大量の荷物を運ぶため、大型トラックが必要な人
- 積載量を重視して、効率的に輸送したい人
- 主に長距離輸送で大容量の荷物を運ぶ業務をしている人
まとめ：ナンバーの違いを理解して、最適なトラックを選ぼう！
🚛 1ナンバーは普通貨物車に分類され、大型トラック向け。
🚛 4ナンバーは小型貨物車に分類され、維持費を抑えたい人向け。
🚛 車検・税金・高速料金・保険料など、トータルコストを比較して選ぶことが重要！
トラックを選ぶ際には、**「運ぶ荷物の量」と「維持費のバランス」**を考えながら、1ナンバーか4ナンバーかを決めましょう。
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