トラックに搭載されている「リフレクター(反射板)」は、夜間や暗い場所で車両の存在を知らせるために重要な役割を果たしています。
「リフレクターをカスタムしたい」「すでにカスタムしているけど車検に通るのか?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、リフレクターのカスタムには厳しい規制があり、保安基準を満たしていない場合は車検に通りません。
特に、近年人気のLEDリフレクターは、規定を満たさないことが多いため注意が必要です。
この記事では、トラックのリフレクターが車検に通る条件、カスタムの可否、保安基準を満たさない場合のリスクについて詳しく解説します。
トラックのリフレクターとは?役割と基本構造
リフレクターとは、トラックの前面・側面・後部に取り付けられた反射板のことを指します。
自ら光を発するわけではなく、他の車両のライトを反射することで、視認性を向上させる役割を持っています。
リフレクターの設置義務
トラックのリフレクターは、車両の種類やサイズによって設置義務が異なります。
- 後部リフレクター → すべての車両に設置義務あり
- 前部リフレクター → けん引されるトレーラーなどに設置義務あり
- 側方リフレクター → 全長6mを超えるトラックや、特定のトレーラーに設置義務あり
リフレクターは車両の安全性を高める重要な装備のため、保安基準に適合していない場合は車検に通らないだけでなく、道路交通法違反となる可能性もあります。
トラックのリフレクターが車検に通る条件とは?
リフレクターが車検に通るためには、形状・色・明るさ・取付位置の4つの条件を満たす必要があります。
① 前部リフレクター(前面に取り付ける反射板)
✅ 形状:三角形以外
✅ 色:白
✅ 明るさ:前方150mの距離から照射した際に反射光が確認できること
✅ 取付位置:
- 上縁の高さ:地上1.5m以下
- 下縁の高さ:地上0.25m以上
- 車両の最外側から400mm以内
② 側方リフレクター(側面に取り付ける反射板)
✅ 形状:三角形以外
✅ 色:橙色(後部に近い場合は赤色も可)
✅ 明るさ:側方150mの距離から照射した際に反射光が確認できること
✅ 取付位置:
- 上縁の高さ:地上1.5m以下
- 下縁の高さ:地上0.25m以上
③ 後部リフレクター(後面に取り付ける反射板)
✅ 形状:三角形以外(被けん引自動車は正三角形)
✅ 色:赤
✅ 明るさ:後方150mの距離から照射した際に反射光が確認できること
✅ 取付位置:
- 上縁の高さ:地上1.5m以下
- 下縁の高さ:地上0.25m以上
④ 大型後部リフレクター(車両総重量7t以上の大型トラック用)
✅ 形状:長方形で、幅130mm~150mm・長さ1,130mm~2,300mm
✅ 色:黄色と赤の縞模様
✅ 取付位置:
- 上縁の高さ:地上1.5m以下
- 下縁の高さ:地上0.25m以上(例外あり)
カスタムしたリフレクターは車検に通るのか?
リフレクターのカスタムを考えている方は、保安基準に適合するかどうかを事前に確認することが重要です。
① LEDリフレクターはNG!
最近、ドレスアップ目的でLEDリフレクターにカスタムするケースが増えていますが、これは車検に通りません。
なぜなら、LEDリフレクターは「自ら発光するため、リフレクターとして認められない」からです。
また、車検時にLEDリフレクターの配線を切って光らない状態にしても、保安基準を満たさないためNGとなります。
② 反射板の色や形状を変更すると車検に通らない
リフレクターの色や形状には厳しい規定があり、以下のようなカスタムを行うと車検に通りません。
❌ 赤色リフレクターを前面に取り付ける → 違反
❌ 三角形のリフレクターを後部に取り付ける(被けん引車両を除く) → 違反
❌ リフレクターを装飾用に小さくする → 規定サイズを満たさず違反
③ 車検後に不正カスタムすると罰則の対象になる
仮に純正リフレクターに戻して車検を通し、車検後にカスタムする行為も、道路交通法違反になります。
リフレクターの不正改造が発覚した場合、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
また、違反点数が加算され、最悪の場合は免許停止や取り消しとなるリスクもあります。
まとめ|トラックのリフレクターは純正のままがベスト!
トラックのリフレクターは、車両の安全性を高める重要なパーツであり、車検を通すためには厳しい基準を満たす必要があります。
✅ リフレクターのカスタムは基本NG!
✅ 特にLEDリフレクターは車検に通らない
✅ 保安基準を満たしていない場合は罰則の対象になる可能性あり
カスタムをする際は、車検基準や安全性を考慮し、適切なパーツを選びましょう。
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