トラックのブレーキ引きずりとは?原因や見つけ方、対処法を徹底解説!

トラックを安全に運転するうえで欠かせない「ブレーキ」。しかし、ブレーキに異常が発生すると「引きずり」と呼ばれる状態になり、放置すると重大な事故につながる可能性があります。

ブレーキの引きずりは、ブレーキを踏んでいないにもかかわらずブレーキがかかったままになる現象です。燃費の悪化やブレーキ部品の過度な摩耗を引き起こし、最悪の場合、ブレーキが過熱して火災につながることも。

本記事では、トラックのブレーキ引きずりの原因や発生を早めに見つける方法、適切な対処法について詳しく解説します。


トラックのブレーキ引きずりとは?

トラックのブレーキ引きずりとは、ブレーキを操作していないにもかかわらず、何らかの不具合によりブレーキが解除されずに作動し続ける状態のことです。

この現象はフットブレーキだけでなく、パーキングブレーキでも発生することがあります。ブレーキの引きずりを放置すると以下のような悪影響をもたらします。

  • 燃費の悪化:余計な抵抗が発生し、走行効率が低下。
  • ブレーキ部品の異常摩耗:パッドやローターが通常よりも早く消耗する。
  • 車両火災のリスク:ブレーキが過熱し、最悪の場合、車両火災につながる。

このような危険を防ぐためにも、ブレーキの引きずりの原因を知り、早期に対処することが重要です。


トラックのブレーキ引きずりの主な原因

1. ブレーキキャリパーのピストンのサビ

トラックのブレーキを作動させると、ブレーキキャリパー内のピストンが動き、ブレーキパッドをローターに押し付けて制動力を生み出します。しかし、このピストンがサビると、元の位置に戻らなくなり、ブレーキがかかりっぱなしの状態になってしまいます。

2. ブレーキペダルに異物が挟まる

運転席の足元に落ちたペットボトルや小さな工具などがブレーキペダルに挟まり、ブレーキが戻らなくなることがあります。特に「吊り下げ式」「オルガン式」どちらのブレーキペダルでも発生する可能性があるため、運転席周りは常に整理整頓しておきましょう。

3. ペダルの支点のサビ

ブレーキペダルの支点部分が雨水や泥の影響でサビると、ペダルの戻りが悪くなり、ブレーキが引きずる原因になります。定期的に点検を行い、必要に応じて潤滑剤を使用するなどのメンテナンスが必要です。


ブレーキ引きずりの早期発見方法

ブレーキ引きずりは軽度のうちは気づきにくいですが、以下のポイントをチェックすることで早期に異常を発見できます。

1. タイヤの回転をチェック

ジャッキアップしてタイヤを浮かせ、手で回してみましょう。スムーズに回らずに引っかかるような感覚がある場合は、ブレーキの引きずりが発生している可能性があります。

2. 異音や異臭を確認

走行中に「シャー」「ゴー」といった異音がしたり、金属が焼けたような異臭がする場合は、ブレーキが適切に作動していない可能性が高いです。

3. 燃費の悪化や加速の鈍化

燃費が急に悪化したり、アクセルを踏んでも加速が鈍く感じる場合もブレーキの引きずりが疑われます。

4. ブレーキダストの増加

ホイールに黒い粉(ブレーキダスト)が多く付着している場合、ブレーキパッドの摩耗が進んでいる可能性があります。特に片側のホイールだけ異常に汚れている場合は、ブレーキの引きずりが発生している可能性が高いです。


ブレーキ引きずりが発生した場合の対処法

1. ブレーキキャリパーのオーバーホール

ブレーキキャリパー内のピストンがサビて動きが悪くなっている場合は、分解・洗浄を行い、必要ならパーツを交換することで正常に戻すことができます。

2. ブレーキペダル周りの点検・清掃

ペダル周辺に異物が挟まっていないかを確認し、支点部分にサビが発生している場合は潤滑剤を使用してスムーズに動くようにしましょう。

3. ブレーキパッドやローターの交換

ブレーキの引きずりによって部品が摩耗している場合は、新品または状態の良い中古パーツへの交換を検討しましょう。

4. 状態によってはトラックの買い替えも視野に

ブレーキの引きずりが重度で修理費用が高額になる場合は、トラック自体の買い替えを検討するのも一つの選択肢です。特に、長年使用しているトラックは他の部分も劣化している可能性があるため、修理を繰り返すよりもコストパフォーマンスが良い場合があります。


まとめ|トラックのブレーキ引きずりは早めに対処を!

ブレーキの引きずりは放置すると燃費の悪化や部品の摩耗だけでなく、重大事故につながる危険性があります。

  • ブレーキの引きずりの主な原因は、ピストンのサビ、異物の挟み込み、ペダル支点のサビなど
  • 早期発見のポイントは「タイヤの回転チェック」「異音・異臭」「燃費の悪化」など
  • 対処法としてはブレーキキャリパーのオーバーホールや部品交換、場合によっては買い替えも視野に

トラックの安全性を保つためにも、定期的な点検と早めのメンテナンスを心がけましょう。

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