多くの積み荷で車両の重量が重くなるトラックは、MT(マニュアル・トランスミッション)が主流です。MTはギアを手動で切り替えることで、効率的に駆動力を調整し、路面状況に応じた走行が可能になります。ギアには発進や加速、坂道を登る時に必要な低いギア段、バック走行やスピードに応じたギアなどがあり、正しく使い分けることが重要です。
ギアが入らない原因
トラックのギアが入らなくなる原因はいくつかあります。それぞれの原因と対処法を詳しく見ていきましょう。
シンクロメッシュ機構の消耗
MT車には「シンクロメッシュ機構」という装置があり、ギアの損傷防止や騒音を防ぎ、滑らかな変速操作を可能にします。このシンクロメッシュ機構が消耗すると、ギアが入りづらくなります。
クラッチ系統の問題
クラッチ装置が正常に作動していないと、エンジンの出力がトランスミッションに正しく伝わらず、ギアが入りにくくなります。クラッチが切れていない場合、クラッチのレリーズベアリングの動きが悪くなっている、クラッチワイヤーの遊びが大きすぎる、または油圧式クラッチのフルード漏れが原因です。
トランスミッション系統の問題
トランスミッション内部のギアが摩擦によりすり減っていると、特定のギアが入らなかったり、エンジン停止状態でもギアが入らなかったりします。また、シフトレバーとトランスミッションを接続するリンケージの不具合も原因となることがあります。
ギアが入らない場合の対処法
ギアが入らない場合、以下の対処法を試してみましょう。
シンクロメッシュ機構が原因の場合
シンクロメッシュ機構が消耗している場合は、「ダブルクラッチ」でギアチェンジすることが有効です。以下の手順で行います:
- クラッチを切ってシフトレバーをニュートラルにする
- クラッチを繋いでアクセルを踏み、エンジンを軽く煽る
- クラッチを切ってシフト操作を行う
- クラッチを繋ぐ
クラッチ系統が原因の場合
クラッチワイヤーにある固定プレートやロッドジョイントを調整することで対処できる可能性があります。動きが悪い場合はクラッチ自体の交換や、フルード漏れの場合はクラッチフルードの交換が必要です。エア抜きで解決することもあるため、まずは試してみましょう。
トランスミッション系統が原因の場合
トランスミッション内部のギアが摩耗している場合は、部品の交換が必要です。リンケージの不具合が原因の場合は、ワイヤーや固定プレートの調整、ロッドブッシュの交換などで改善することがあります。
中古ギアのご紹介
エブリィでは、中古のギアも多数取り扱っています。以下は一部の中古ギアのリストです:
- 日野 レンジャー ステアリングギアボックス (TKG-FC9JGA, 2015年, 走行距離:54.4万㎞)
- いすゞ エルフ 左ヘッドランプASSY (NKR66E, 走行距離:0万㎞)
- いすゞ エルフ 右ヘッドランプASSY (NKR66E, 走行距離:0万㎞)
- 日産UD コンドル 右ヘッドランプASSY (BDG-MK37C, 2006年, 走行距離:52.3万㎞)
まとめ
トラックのギアが入らない場合、その原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。シンクロメッシュ機構の消耗、クラッチ系統やトランスミッション系統の問題に応じた対処法を実践し、早めに整備工場で点検や修理を行いましょう。エブリィでは、中古のトラック部品も多数取り扱っておりますので、必要な部品があればぜひチェックしてみてください。
中古トラックの売却を検討されている方はエブリィのかんたん買取査定もしくは海外委託販売をぜひご活用ください。
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