重くて大きな物を一気にすくって持ち上げることを得意とするホイールローダー。工事現場をはじめ、除雪作業や農業でも活躍する建設機械です。
今回は、ホイールローダーについて詳しく解説します。用途や種類、必要な免許、運転時に気をつけるポイントなどを紹介しますので、仕事や趣味でホイールローダーを運転する可能性がある方はぜひ参考にしてください。
ホイールローダーとは?
ホイールローダーは、ダンプトラックに運搬物を積み込む際に便利な建機です。工事現場や除雪作業などで多くの物を運ぶ際に活躍します。近い距離であれば、そのまま運搬物を運ぶことも可能です。また、農業や畜産物業では土を耕したり、たい肥を切り返したりする際にも使用されます。
ホイールローダーの用途:
- 工事現場や建設現場での運搬・積み込み
- 積雪時の道路の除雪
- 災害時の撤去作業
- 農業や畜産物業での耕起
ホイールローダーの構造と仕組み
ホイールローダーは以下の5つの部品で構成されています:
- 積込装置(バケット・アーム・油圧シリンダー)
- 運転席
- エンジン
- 油圧制御装置
- タイヤ(足回り)
車体の前方にあるバケットをアームを用いて上下に動かすことで、大きなショベルのような役割を果たします。運転席は高い位置にあり、エンジンは運転席の下に配置されることが多いです。車体の大きさやバケットの容量によってエンジンの馬力が異なります。
ホイールローダーの種類
ホイールローダーには以下の3つの種類があります:
- ホイールローダー
- 前後に分かれた機体で構成されており、中心で折れることで方向を変えることができます。四輪駆動で、無整地や急傾斜の場所でも走行可能です。
- ショベルローダー
- 前輪二輪駆動で、操作性はフォークリフトに似ていますが、バケットが標準装備されています。リフトアップ時にアームを使用します。
- スキッドステアローダー(スキッドステア)
- 車体が曲がらず、ホイールが4輪すべて同じ方向を向いていません。スペースが狭い場所や畜舎内部での作業に向いています。
アタッチメントの種類と用途:
- ブレード:積もった雪を排出する
- フォーク:畜産現場で重い物を運搬する
- スイーパー(ブラシ状):採石場や廃棄物処理場でスペースを掃除する
- ロールグラブ(ベールグラブ):農業現場や畜産現場で肥料や収穫物を運搬する
ホイールローダーに必要な免許
ホイールローダーを運転するためには、免許が必要です。公道以外の場所で仕事として運転する場合、労働安全衛生法上の講習を受ける必要があります。車両の重量が3トン以上か以下かで講習の内容が異なります。
車両の重量が3トン以上の場合:
- 講習内容:38時間の学科講習・実技講習
- 講習場所:労働局長登録教習機関
- その他必要な免許:大型特殊免許
車両の重量が3トン以下の場合:
- 講習内容:12時間の履修
- 講習場所:労働局長登録機関または企業の事業所
- その他必要な免許:小型特殊免許
いずれの講習も受けるためには「満18歳以上であること」が条件です。また、視力や聴力に関する基準も定められています。
ホイールローダーの除雪時に気をつけること
ホイールローダーは除雪作業にも活躍します。積雪量の多い地域では欠かせない建機の一つです。除雪作業時に気をつけるポイントを紹介します。
運転時の注意点:
- 運転時には必ず助手や誘導する人を用意する
- 前後をいつでも確認できる状態にしておく
- 作業スタート時は機体を徐々にゆっくり動かし始める
- 作業中は急がず一定のスピードで動かす
- 前輪の浮きには常に注意を払う
中古建機一覧
- コマツ バックホー
- 型式:PC78US-6N0
- 年式:平成19年1月
- 稼働時間:4,570h
- コベルコ バックホー
- 型式:SK125SR-5
- 年式:平成30年1月
- 稼働時間:4,170h
- キャタピラー バックホー
- 型式:312E
- 年式:平成26年1月
- 稼働時間:5,220h
- 北越工業 コンプレッサー
- 型式:PDS185S
- 年式:
- 稼働時間:16h
ホイールローダーを理解し、効率よく運搬や除雪作業を行いましょう。安全に運転し、作業効率を上げるために必要な知識を身につけてください。
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