トラックやバスなどに欠かせない「排気ブレーキ」。排気ブレーキはエアブレーキの制動力をアシストするために重要な補助ブレーキの一つです。
トラックの排気ブレーキは入れっぱなしにすると良くない、という話を聞いたことがあるでしょうか?
今回は、トラックの排気ブレーキを入れっぱなしにした際に起きるリスクについてのお話です。排気ブレーキの仕組みや使い方、どんなときに故障するかなどをご紹介します。
トラックの排気ブレーキの仕組みや使い方とは
排気ブレーキは、エンジンブレーキの減速エネルギーをサポートする役割があります。ディーゼルエンジン特有の補助ブレーキで、エンジンを作動させ、運転席にある排気ブレーキのスイッチを入れることで起動します。そして、走行中にアクセルペダルから足が離れてエンジンブレーキがかかる際に排気ブレーキが作動します。
排気ブレーキのスイッチがオンになっていても、アクセルペダルやクラッチペダルを踏んでいる間は作動しません。
トラックの排気ブレーキは入れっぱなし厳禁!使い分けをしよう
トラックの排気ブレーキが入ったままの状態が続くと、トラックに良くないという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、前述の通り、トラックの排気ブレーキはアクセルペダルから足が離れて、さらにエンジンブレーキが効く際に作動します。
そのため、排気ブレーキが入りっぱなしになる状態にはなりませんのでご安心を。ただし、排気ブレーキは使えば使うほど消耗するため、オンの状態が多いと寿命が短くなります。
トラックの排気ブレーキは使い分けが大切
トラックの排気ブレーキはオンの状態が多いと故障につながるため、使い分けが重要です。以下に、排気ブレーキの使い分けのポイントを見ていきましょう。
排気ブレーキを使うタイミング
- 積荷をして下り坂を走行するとき
- 積荷をして高速道路を走行するとき
トラックが荷物を積んだ状態で下り坂や高速道路などスピードを出して走行するときは、排気ブレーキを使うことでフットブレーキの負担を軽減できます。
排気ブレーキを使わないタイミング
- 空荷のとき
- リヤタイヤがロックしかけたとき
排気ブレーキはリヤタイヤ(後方タイヤ)にかかります。荷台が空の状態で排気ブレーキを使うと、スリップする恐れがあるので、フットブレーキを活用しましょう。また、空荷の際の排気ブレーキの使用は燃費の悪化にも繋がります。
走行中にリヤタイヤがロックしかけたときも、排気ブレーキがオンになっていると危険です。排気ブレーキをオフにして、アクセルやクラッチを踏み込み、リヤタイヤのロックを解除してください。
排気ブレーキをできるだけ使わないタイミング
- 雪で滑りやすい路面を走行するとき
圧雪路面や凍結路面で排気ブレーキを使用すると、カーブを曲がる際に滑ってスピンする恐れがあるので、使用は控えましょう。滑りやすい路面ではフットブレーキを活用し、慎重に運転してくださいね。
トラックの排気ブレーキはどんな時に故障する?
トラックの排気ブレーキが効かなくなったり、異音がしたりする場合は故障の恐れがあります。故障の原因として考えられるのが、排気ブレーキを制御する電子部品に不具合が起こっているケースです。
電子部品が不具合を起こして起動しないと、排気ブレーキの制動力が弱くなり故障します。また、排ガスの汚れが排ガス浄化装置に蓄積された際も、排気ブレーキが効率良く作動しなくなり、故障に繋がることもあります。
トラックの排気ブレーキの故障は部品交換によって修理が可能です。
中古ブレーキ一覧
- いすゞ フォワード マニュアルミッションASSY
- 型式:TKG-FRR90
- 年式:2014年
- 走行距離:0万km
- いすゞ フォワード マニュアルミッションASSY
- 型式:TKG-FRR90T2
- 年式:2016年
- 走行距離:0万km
- 日野 レンジャー マニュアルミッションASSY
- 型式:TKG-FC9JKAA
- 年式:2014年
- 走行距離:0万km
- 日野 日野大型車 ブレーキエアドライヤー
- 型式:QPG-SH1EDD
- 年式:2014年
- 走行距離:0万km
トラックの排気ブレーキの入れっぱなしは注意!使い分けが重要に
トラックの「排気ブレーキ」はエンジンブレーキの減速エネルギーをサポートする役割があります。排気ブレーキのスイッチがオンになっていても、アクセルペダルやクラッチペダルを踏んでいる際は作動しません。そのため、そもそもトラックの排気ブレーキが入れっぱなしの状態になることはありません。
しかし、排気ブレーキは使えば使うほど消耗するため、オンの状態が多いと寿命が短くなり、故障に繋がります。
トラックの排気ブレーキを故障させないためには、排気ブレーキの使い分けが重要です。積荷があり下り坂や高速道路を走行するときは排気ブレーキを使う、空荷のときやリヤタイヤがロックしかけたときは排気ブレーキを使わないなど、シーンに合わせて使い分けましょう。
排気ブレーキが故障した際は、部品交換をすればまた使うことができますよ!
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