トラックのタコグラフとは?デジタコ・アナタコの違いや装着義務を解説!

タコグラフは、トラックの走行記録を詳細に管理できる装置です。
運転時間、速度、距離などを記録し、業務の効率化や安全運転の指導に活用されます。

特にデジタルタコグラフ(デジタコ)とアナログタコグラフ(アナタコ)の違いや、
近年の法改正による装着義務の拡大は、物流業界に大きな影響を与えています。

本記事では、タコグラフの種類・特徴・メリット・装着義務について詳しく解説します!


タコグラフとは?運転記録計の役割

タコグラフとは、トラックやバスなどの営業車両に搭載される運転記録計のことです。
「タコ」と略されることもあり、走行時間や速度の変化、走行距離などのデータをグラフ化して記録します。

タコグラフを搭載することで、運行管理者がドライバーの運転状況を確認できるため、
安全運転の指導や業務の効率化、適切な休憩時間の確保などに役立ちます。

また、過労運転や速度超過の防止にもつながるため、国土交通省の規定により一定のトラックには装着義務があるのです。


アナタコとデジタコの違いとは?

タコグラフには、大きく分けて**アナログタイプ(アナタコ)とデジタルタイプ(デジタコ)**の2種類があります。

✅ アナタコ(アナログタコグラフ)

  • 速度計の裏側に円形のチャート用紙を設置し、針が移動しながら記録
  • 速度・時間・距離の3つのデータのみ記録可能
  • 1959年から日本で導入された伝統的な方式
  • 紙の記録を直接見ることができるが、管理や分析には手間がかかる

✅ デジタコ(デジタルタコグラフ)

  • 1998年頃から普及し始めたデジタル記録方式
  • 記録データをメモリーカードやクラウドに保存可能
  • 速度・時間・距離だけでなく、GPS情報・エンジン回転数・急加減速・アイドリング時間など詳細なデータを取得
  • データを自動でグラフ化し、運行管理が容易になる

現在は、アナタコに代わり、デジタコが主流となっています。
特に運行管理システムとの連携により、車両のリアルタイム監視や効率的な配車計画が可能になり、
業務の生産性向上や事故防止に貢献しています。


タコグラフの装着義務について

国土交通省は、安全運転の確保を目的として、一定のトラックにタコグラフの装着を義務付けています。

以前は、
車両総重量8t以上
最大積載量5t以上
のトラックに装着義務がありましたが、

2014年の「貨物自動車運送事業輸送安全規則」改正により、
車両総重量7t以上
最大積載量4t以上
中型トラックも装着義務の対象となりました。

今後さらに規制が厳しくなる可能性があるため、
運送業を営む方は、タコグラフの適切な装着と活用を意識することが重要です。


デジタコのメリット・デメリット

現在、トラック業界ではデジタコの導入が進んでいます。
しかし、メリットだけでなくデメリットもあるため、しっかり把握しておきましょう。

✅ デジタコのメリット

記録データが豊富
速度・距離・時間に加え、GPS情報、アイドリング時間、急加減速などを詳細に記録

運行管理がスムーズ
クラウドやPCでデータ管理が可能で、業務の効率化につながる

事故防止に貢献
ドライバーの運転傾向を分析し、危険運転を防ぐ指導ができる

労務管理にも役立つ
長時間労働や休憩時間の管理ができ、過労運転を防止


✅ デジタコのデメリット

コストが高い
導入費用が20万円以上かかることがあり、アナタコ(5〜7万円)に比べて割高

ドライバーの監視ストレス
運転状況が詳細に記録されるため、常に監視されていると感じるドライバーも

助成金対象機種の確認が必要
国土交通省の助成金や補助金を受けるには、指定機種を選ぶ必要がある

デジタコは便利ですが、コスト負担が大きいため、助成金制度を活用するのがおすすめです。
また、ドライバーとの信頼関係を築き、適切な活用を進めることが大切です。


タコグラフの未来:「スマートタコグラフ」の導入へ

国土交通省では、デジタコの次世代モデルとして**「スマートタコグラフ」**の普及を目指しています。

スマートタコグラフの特徴クラウド管理によるリアルタイム運行管理
ドライブレコーダーとの連携で事故防止
遠隔操作での運行支援が可能
AIによるドライバーの運転特性分析と安全指導

このように、タコグラフの進化により、トラック業界の安全性と業務効率がさらに向上することが期待されています。


トラックのタコグラフ購入・交換ならエブリィへ!

エブリィでは、中古のタコグラフを多数取り扱っています!

🚛 中古タコグラフの一例
✅ 日野 レンジャー タコグラフ(2008年 / 22.9万㎞)
✅ 三菱ふそう ファイター タコグラフ(2006年 / 34.1万㎞)
✅ 三菱ふそう キャンター タコグラフ(2006年 / 5.3万㎞)

タコグラフの交換・購入を検討している方は、ぜひエブリィの在庫をチェック!


まとめ

タコグラフは運転記録計で、走行時間・速度・距離などを記録
アナタコ(アナログ)とデジタコ(デジタル)の2種類がある
2014年の法改正により、7t以上のトラックにも装着義務化
デジタコは高性能だがコストがかかるため、助成金の活用が重要
今後は「スマートタコグラフ」が普及し、業界全体の安全性が向上する

トラックのタコグラフ購入・買取をお考えの方は、エブリィまでお気軽にご相談ください!

中古トラックの売却を検討されている方はエブリィのかんたん買取査定もしくは海外委託販売をぜひご活用ください。

トラックの簡単買取り査定
トラックの海外委託販売

「あなたのクルマを、必要としている国へ」
トラック買取・車買取・トラクター買取・自動車輸出・貿易コンサルティング
株式会社エブリィ

Spread the love

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です