トラックの運転手の皆さん、多くの積み荷で車両の重量が重くなるトラックでは、MT(マニュアル・トランスミッション)を採用していることが多いですよね。ギアを手動で切り替えることによって、効率的に運転できる変速システムですが、発進時や走行中にギアが上手く入らないことはありませんか?
今回は、ギアの役割や、ギアが入らない原因・対処法を詳しく解説します!
トラックでのギアの役割とは?
ギアは、駆動力を切り替えるための重要な部品です。トランスミッション(変速機)として、AT(オートマチック・トランスミッション)とMTの2種類があります。ATはギアが自動で切り替わりますが、MTでは手動でギアを切り替えるため、路面状況や運転条件に応じて効率よく運転ができます。トラックではMT車が多く、発進や加速、坂道を登るときなどに強い駆動力を得るため、適切なギアの選択が重要です。
トラックのギアが入らない原因
ギアが入らないトラブルにはさまざまな原因があります。以下に主要な原因をいくつか紹介します。
- シンクロメッシュ機構の消耗
- ほとんどのMTには、ギアの操作をスムーズにするシンクロメッシュ機構が備わっています。この機構が消耗することで、ギアが入りにくくなることがあります。
- クラッチ系統の問題
- クラッチ装置が正しく機能していないと、ギアが入りにくくなります。クラッチが切れていない場合、エンジン停止状態ではギアが入るが、エンジンをかけると異音がすることが特徴です。
- トランスミッション系統の問題
- トランスミッション内部のギアが摩耗している場合や、シフトレバーとトランスミッションを接続するリンケージの不具合が原因でギアが入らないことがあります。
トラックのギアが入らない場合の対処方法
ギアが入らない場合の対処方法をいくつか紹介します。
- シンクロメッシュ機構が原因の場合
- シンクロメッシュ機構が消耗している場合は、ダブルクラッチを試してみてください。
- クラッチを切ってシフトレバーをニュートラルにする。
- クラッチをつないでアクセルを踏み、エンジンを軽く煽る。
- 再度クラッチを切り、シフト操作を行う。
- クラッチをつなぐ。
- シンクロメッシュ機構が消耗している場合は、ダブルクラッチを試してみてください。
- クラッチ系統が原因の場合
- クラッチワイヤーやロッドジョイントの調整を行うことで、一時的に改善することがあります。レリーズベアリングの動きが悪い場合やフルード漏れがある場合は、クラッチ自体の交換やフルードの交換が必要です。
- トランスミッション系統が原因の場合
- トランスミッション内部のギアが摩耗している場合、高価なパーツですが、トランスミッション自体の交換を検討する必要があります。リンケージの不具合については、ワイヤーや固定プレート、ロッドジョイントの調整で改善することができます。
中古ギア一覧
- 日野 レンジャー ステアリングギアボックス
- 型式:TKG-FC9JGA
- 年式:2015年
- 走行距離:54.4万㎞
- いすゞ エルフ 左ヘッドランプASSY
- 型式:NKR66E
- 走行距離:0万㎞
- いすゞ エルフ 右ヘッドランプASSY
- 型式:NKR66E
- 走行距離:0万㎞
- 日産UD コンドル 右ヘッドランプASSY
- 型式:BDG-MK37C
- 年式:2006年
- 走行距離:52.3万㎞
ギアが入らない時は原因を探って対応を
トラックのギアが入らない場合、まず原因を特定することが大切です。シンクロメッシュ機構の消耗やクラッチ系統、トランスミッション系統などの問題が考えられます。適切な対処方法を試み、早めに整備工場などで整備してもらうことが望ましいです。
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