フックロールとは?特徴や種類をチェック!

トラック業界の最新技術として注目を集めている「フックロール」。特別な免許が不要で、1台でコンテナの積載が可能なため、多くの産廃業界や運送業界で導入が進んでいます。今回は、フックロールの特徴や種類について詳しくご紹介します。

フックロールとは?特徴やメリットをご紹介!

シャシに大型のアームが搭載されている

フックロールの最大の特徴は、シャシに搭載された大型のアームです。アームの先端に付いているフックとコンテナに付いているフックを繋ぎ、コンテナを引っ張り上げることで、単独でコンテナの積載・運搬が可能です。リフトやクレーンを必要とせず、前後のスペースさえあればコンテナの運送ができます。

ダンプアップ機能がある

荷台を傾斜させてコンテナの積み下ろしを行うダンプアップ機能も特徴の一つです。3〜4m程度までダンプアップすることが可能で、コンテナの交換や荷下ろし、収集や排出まで行えます。

特別な資格が不要

フックロールは特殊作業車に区分されますが、特別な資格を必要とせず、トラックの重量に合わせた運転免許があれば誰でも操作できます。リモコンのみで簡単に操作できるため、初心者でも扱いやすいトラックです。

トータル的なコスト削減が可能

コンテナを導入することで、一気に積み下ろしができ、待ち時間を減らして稼働効率を高めることができます。また、異種コンテナの積載が可能なため、資材輸送の自由度が上がり、利益の向上が見込めます。

フックロールには種類がある!それぞれの特徴は?

フックロールには大きく分けて3種類があります。各タイプの特徴について詳しく見ていきましょう。

大型フックロール

大型フックロールは、20t・22t・25tの架装シャシを備えた全4種類です。架装シャシが重くなるにつれて脱着角度が小さくなりますが、スローストップ機構やコンテナロック、油圧式ジャッキ、フックモニタなど、多くの機能を備えています。

中小型フックロール

中小型フックロールは、2t・4t・7tの架装シャシを備えた全4種類です。フックサポートやショックレス機構があり、軽量なコンテナを運ぶドライバーにとって操作がしやすいです。

ハイパースイング・フックロール

ハイパースイング・フックロールは、4t・7tの架装シャシを備えた全2種です。吊り上げ能力や作業スピードが向上しており、現場作業に特化したパワフルなアームを持っています。

フックロールは用途を広げられる!アームロールとの違いも確認

フックロールは、荷台に搭載するコンテナの形状を変更でき、さまざまなフィールドに対応可能です。オープンコンテナ、テールゲートコンテナ、密閉型コンテナ、フラットデッキ型コンテナ、カーゴコンテナ、タンク、バルクなど、多種多様なコンテナを使用できます。

ちなみに、フックロールと似た作業車で「アームロール」と呼ばれるものがありますが、同じ「脱着ボディーシステム」のことを指し、アームロールは新明和工業株式会社の商標登録の名称です。

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