雪解け時や雨天時に注意すべき「ハイドロプレーニング現象」についてご存知でしょうか?今回は、トラックでの雨天時の運転で気を付けたい「ハイドロプレーニング現象」について、どのような現象が起こるのか、どのような悪影響を及ぼすのか、そして起こった場合の対処法や予防策について詳しく解説します。
ハイドロプレーニング現象とは?
「ハイドロプレーニング現象」とは、路面が濡れている状態で車が水の上を滑ってしまい、コントロール不能な状態になる現象です。通常、路面が乾燥している時は、タイヤと路面の摩擦力で車輪が回転し、ハンドル操作で車をコントロールできます。しかし、水が溜まっている状態の路面では、タイヤと路面の間に水が入り込み、摩擦が失われるため、タイヤが空転し、トラックが水の上を滑ってしまいます。特に重い荷物を運んでいるトラックでは、重大な事故につながる可能性が高いので注意が必要です。
ハイドロプレーニング現象が起こる原因
ハイドロプレーニング現象が起こる原因はいくつかあります。まず、雨天時に水が膜を張った道路を走行することが挙げられます。ゲリラ豪雨のように短時間に大量の雨が降ると、道路に水が溢れ、タイヤが排水できる量を上回るため、現象が起こりやすくなります。また、トラックなどの重い車両が通るとタイヤの跡(わだち)ができ、その場所に水が溜まることで起こることもあります。さらに、走行速度が速すぎることや、タイヤの空気圧不足や溝の減りが原因となることもあります。ノーマルタイヤで80km/h以上、スタッドレスタイヤで60km/h以上の速度で走行すると、ハイドロプレーニング現象が発生しやすいと言われています。
ハイドロプレーニング現象が起きた場合の対処法
もし、走行中にハイドロプレーニング現象が起きてしまった場合の対処法を知っておきましょう。ハンドルの制御が効かない場合は、慌てずに「何もしない」ことが基本です。ハンドルを横に切ってしまうと対向車にぶつかる可能性があるため、そのままの状態を保ちましょう。ブレーキを踏んでも効果がないため、ブレーキも踏まずにタイヤの回転に合わせて少しずつ減速し、水溜りから抜け出してタイヤが道路に接地するのを待ちます。コントロールが可能な状態になってから操作を再開しましょう。無事に回復した後は、速度を控えて安全運転を心がけましょう。
ハイドロプレーニング現象を予防するための対策
トラックでのハイドロプレーニング現象を予防するための対策を確認しておきましょう。まず、雨天時や濡れた路面では速度を控えて走行することが重要です。速度が速くなるほど、タイヤと地面の間の水が排出されにくくなり、滑りやすくなります。次に、タイヤの空気圧を十分に保つことも重要です。空気圧が指定値より低いと、タイヤの摩擦力が低下し、タイヤと路面の間の水を排水しきれなくなります。定期的に空気圧を点検しましょう。また、タイヤの溝が十分にあるか確認することも大切です。タイヤの溝がすり減っているとグリップ性能が低下し、排水性が悪くなって制動距離が長くなります。日頃からスリップサインをチェックし、危険な状態になる前に交換するようにしましょう。
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まとめ
ハイドロプレーニング現象は、雨天時など路面が濡れている状態で起こりやすく、特にトラックのような重い車両にとっては重大な事故を引き起こすリスクがあります。速度を控え、タイヤの空気圧や溝を適切に保つことで予防することができます
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