トラックを選ぶ際、走行性能や燃費、積載量などのスペックに注目しがちですが、実際の運用で重要になるのが「上物(ボディ)」の選択です。特に、荷物の種類や輸送環境に応じた上物を選ぶことは、業務の効率化や安全性向上につながります。
その上物を専門に製造するメーカーの一つが「パブコ」。創業120年以上の歴史を持ち、現在は三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)の100%出資子会社として、国内外の商用車市場において重要な役割を果たしています。
今回は、パブコが製造するアルミバンやウイングボディの特徴を詳しく紹介し、どのような用途に適しているのかを解説していきます。
パブコとは?
パブコ(PABCO)は1901年に静岡県沼津市で創業し、現在は特装車両の製造に特化した企業です。主に、三菱ふそうトラック・バス向けの上物を製造していますが、日野自動車、UDトラックス、いすゞ自動車向けのボディも手掛けており、日本のトラック業界で広く認知されています。
パブコの上物は、耐久性・安全性に優れた設計が特徴で、物流業界をはじめ幅広い分野で利用されています。
パブコのアルミバンの特徴
1. 優れた防水性と耐久性
パブコのアルミバンは、ルーフ部分にアルミコイル材を一枚張りすることで、高い防水性を実現しています。さらに、ボディの接合部にはアルミ鋳物製キャスティングを使用し、強度を高めています。これにより、長期間の使用にも耐える優れた耐久性を発揮します。
2. 安全で便利な機能
パブコのアルミバンには、ワンタッチロックシステムが採用されており、片手で簡単に扉の開閉が可能です。また、防犯性を高めるためにキー付きハンドルが標準装備されているため、大切な荷物を安心して運べます。
3. 多彩なラインナップ
パブコのアルミバンには、標準仕様の「アルミバン」と、普通免許で運転できる「Alumi Van」の2種類があります。業種や用途に応じた選択ができるため、多様なビジネスシーンで活躍します。
パブコのウイングボディの特徴
1. 広い開口部で作業効率向上
ウイングボディは、荷台の側面が鳥の翼のように大きく開くため、フォークリフトやクレーンを使った荷物の積み下ろしが可能です。特に大量輸送が必要な運送業や物流業で重宝されています。
2. 高い安全性能
パブコのウイングボディは、安全性能にも優れています。例えば、ウイング開閉時の事故を防ぐ「スローリターンバルブ」を搭載。万が一ホースが破断しても、ウイングが急に閉じることを防ぎ、作業中の安全を確保します。
3. 軽量で耐久性のあるボディ設計
ウイングボディは軽量化を重視しつつも、高強度のフレームを採用することで、耐久性を確保しています。また、ウイングの開口部は2,390mmと広く、大量の荷物を効率的に積載できる点も魅力です。
パブコのトラックを選ぶメリット
1. 幅広い用途に対応
パブコのトラックは、運送業、物流業、建設業、食品輸送業など、さまざまな業種で活用されています。アルミバンは食品や精密機器の輸送に適しており、ウイングボディは大型貨物やパレット輸送に最適です。
2. 高いメンテナンス性
パブコのトラックは、耐久性の高い設計がされているため、長期間にわたり安定した性能を発揮します。また、部品供給やメンテナンスの対応も充実しており、長く安心して使用できる点も大きなメリットです。
3. 多くのメーカーと互換性あり
パブコの上物は、三菱ふそう、日野、UDトラックス、いすゞといった主要メーカーのトラックに搭載可能。そのため、自社の保有するトラックのメーカーに縛られずに上物を選ぶことができます。
まとめ
トラックの上物を選ぶ際には、安全性や耐久性、作業効率を考慮することが重要です。パブコのアルミバンとウイングボディは、長年の経験と技術に裏打ちされた信頼性の高い製品で、多くの業界で活躍しています。
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