トラックを選ぶ際に重要なのが、車体と上物(ボディ)の組み合わせです。運転の快適性や作業スペースだけでなく、荷台部分に取り付ける上物の性能も非常に重要なポイントとなります。
トランテックスは、日野自動車の100%出資の連結子会社であり、平ボディやアルミバン、ウイングなど、さまざまなトラックの上物を製造・販売しているメーカーです。本記事では、トランテックスの特徴や、製造されている上物について詳しくご紹介します。
トランテックスとは?
トランテックスは、石川県白山市に本社を構える上物専門メーカーです。その歴史は古く、1908年に自動車車体製作として創業しました。その後、日野自動車の100%出資子会社として事業を展開し、2002年に現在の社名である「トランテックス」に変更されました。
トランテックスの社名には、以下のような意味が込められています。
- TRANSPORT(輸送)
- TECHNOLOGY(技術)
- SPACE(空間)
- SYSTEM(輸送システム)
- SUPPLIER(提供する企業)
このように、輸送業界において高品質な車両を提供するメーカーとしての使命が込められています。
トラックの上物は、車体製造メーカーだけでなく、トランテックスのような上物専門メーカーが製造することもあります。特にアルミバンやウイングは、専門的な技術と高い品質が求められるため、トランテックスのような専門メーカーの存在が不可欠です。
トランテックスの上物ラインナップ
トランテックスの代表的な上物には、「アルミバン」と「ウイング」があります。
アルミバンの特徴
アルミバンは、荷物を安全に輸送するための箱型ボディを備えたトラックのことを指します。トランテックスのアルミバンは、「ハイスターシリーズ」として展開されており、大型・中型の2種類があります。
大型ハイスター・バン(ハイスライダー付き)
- スライド式の後部扉を採用
- 狭いスペースでも荷物の積み下ろしが容易
- プラットフォームに直接着けることができるため、作業の効率が向上
中型ハイスター・冷凍(床下格納式リフター付)
- 抗菌内装を採用し、衛生管理を追求
- 冷凍機や床下格納式リフターを搭載し、作業効率を向上
- 中温・低温用など、用途に応じた仕様を選択可能
ウイングの特徴
ウイングボディは、側面が上に開く構造になっているため、フォークリフトやクレーンを使った積み下ろしが可能です。トランテックスのウイングシリーズには、大型・中型・小型の3種類があります。
大型ウイング「ハイウイング・コールド”S”」
- 冷凍バンボディの性能をそのままに、側面開放を可能にしたモデル
- チルド輸送に最適な設計
- ウイング車での本格冷凍輸送を実現
中型ウイング「ワンタッチ幌(手動式)」
- 軽量かつ高容積で、輸送効率を最大限に向上
- 標準タイプと軽量タイプの2種類を展開
- 床構造や前壁素材を用途に応じて選択可能
これらの上物は、運搬する荷物や用途に応じて選択することができ、輸送効率や作業のしやすさを大幅に向上させることが可能です。
上物専門メーカー「トランテックス」を知って、賢いトラック選びを
トランテックスは、日野自動車の100%出資子会社として、高品質な上物を提供するメーカーです。軽量化しながらも耐久性や防錆性に優れた設計がされており、長期間の使用に耐える信頼性の高いボディが特徴です。
また、
- 省スペースでの作業効率を向上させる「ハイスターシリーズ」
- ドライから冷蔵・冷凍まで対応可能な「ハイウイングシリーズ」
- 軽量化と高強度を両立させた「ワンタッチ幌」
など、多様なラインナップが揃っているため、業種や用途に合わせた最適な選択が可能です。
トラックを選ぶ際は、車体だけでなく、上物メーカーの特徴やラインナップにも注目することで、より適したトラックを見つけることができます。トランテックスの上物を搭載したトラックを探している方は、ぜひエブリィにご相談ください!
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