トラクターヘッドとは?役割や種類、運転に必要な免許まで詳しく解説!

トラックの中でも「トラクターヘッド」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
街中で走るトラックの中には、荷台がない頭部分だけの車両を見かけることがあります。
これは**「トラクターヘッド」**と呼ばれ、後部に「トレーラー」と呼ばれる荷台を連結することで貨物を運搬するための特殊な車両です。

トラクターヘッドは一般的なトラックとは異なり、大型貨物を牽引するための構造を持ち、高い積載能力と特殊な運転技術が求められます。
本記事では、トラクターヘッドの特徴や種類、運転に必要な免許について詳しく解説していきます。


トラクターヘッドとは?基本を知ろう!

トラクターヘッドとは、トラックの運転席部分のみで、単体では荷物を運ぶことができない車両です。
後部に連結する「トレーラー」と組み合わせることで、貨物輸送が可能になります。

一般的なトラックと違い、トラクターヘッドには「カプラー」と呼ばれる連結装置が搭載されており、トレーラーの「キングピン」と接続することで安定した牽引が可能になります。
これにより、異なる種類のトレーラーと組み合わせて、多様な貨物を運搬できるのが大きな特徴です。

また、トラクターヘッドには通常のブレーキに加え、以下のような特別なブレーキシステムが搭載されています。

  • トレーラーブレーキ:トレーラー側のみ作動するブレーキ
  • フットブレーキ:トラクターヘッドとトレーラーの両方に作動
  • 補助ブレーキ(排気ブレーキなど):重量物の輸送に対応するための制動力を強化

これらのシステムにより、重量のある貨物でも安全に運搬できるようになっています。


トラクターヘッドの種類

トラクターヘッドには、牽引するトレーラーの種類や積載量に応じて、**「シングル」と「ダブル」**の2種類があります。

① シングル(1デフ)

  • 車軸が2本・タイヤが6個
  • 小回りが利きやすい
  • セミトレーラーの前部に荷重がかからない場合に最適
  • 走行時の燃費が良く、都市部の運送業務に向いている

② ダブル(2デフ)

  • 車軸が3本・タイヤが10個
  • 駆動力が強く、悪路でも安定走行が可能
  • 重量物を運ぶトレーラーや悪路での走行に適している
  • 牽引能力が高いため、長距離輸送や大型貨物の運搬に最適

特に、山道や砂利道、凍結路面を走行する際には、ダブルの方が安全性が高くなります。


トレーラーの種類

トラクターヘッドと組み合わせるトレーラーにも、2つの主要なタイプがあります。

① セミトレーラー

  • 後輪のみを装備したトレーラー
  • トラクターヘッドに前方が支えられる構造
  • 日本国内で最も一般的に使用されているタイプ
  • 最大連結時の長さ:16.5m〜18m
  • 荷物の積載量が大きく、幅広い用途に対応

② フルトレーラー

  • 前後に車輪を装備したトレーラー
  • トラクターヘッドとは切り離しても自立可能
  • 最大連結時の長さ:25m
  • 一般的には鉄道コンテナの輸送などに使用されることが多い

セミトレーラーの方が小回りが効きやすく、日本国内の運送業務で多く使用されているのが特徴です。


トラクターヘッドを運転するために必要な免許

トラクターヘッドを運転するには、大型自動車免許と牽引免許の2種類が必要です。

大型自動車免許

  • トラクターヘッド(運転席部分のみ)を運転するために必要

牽引免許

  • トラクターヘッドにトレーラーを接続して運転する場合に必要

ただし、750kg以下のトレーラーを牽引する場合は、牽引免許は不要です。
しかし、一般的な運送業務では750kgを超える積載量が求められるため、ほとんどのドライバーは牽引免許を取得しています。


トラクターヘッドの運転で注意すべきポイント

トラクターヘッドとトレーラーの組み合わせは、通常のトラックよりも高度な運転技術が求められます
特に気をつけるべきポイントとして、**「ジャックナイフ現象」**があります。

ジャックナイフ現象とは?

ジャックナイフ現象とは、トラクターヘッドとトレーラーの連結部分が「くの字」に折れ曲がる現象のことを指します。
これは、急ブレーキや急ハンドル、過積載などの状況下で発生しやすく、事故につながる危険性があります。

ジャックナイフ現象を防ぐためのポイント ✔ 急ブレーキ・急ハンドルを避ける
✔ 積載重量を適切に管理する
✔ トレーラーブレーキを適切に使用する

このように、トラクターヘッドは高度な運転技術が求められるため、適切な知識と運転スキルが必要です。


中古トラクターヘッドも豊富に流通!

現在、中古市場でもトラクターヘッドの需要が高まっており、多くのモデルが流通しています。
特に、大手メーカーのモデルは人気が高く、長距離輸送を担う運送会社からの需要が多くあります。

中古トラクターヘッドの一例

📌 三菱スーパーグレート

  • 型式:2PG-FP74HDR
  • 年式:令和6年4月
  • 走行距離:1,000km

📌 いすゞギガ

  • 型式:2KG-EXD52CD
  • 年式:令和5年3月
  • 走行距離:2,000km

📌 UDトラックスクオン

  • 型式:2PG-GK5AAD
  • 年式:令和3年3月
  • 走行距離:491,000km

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トラクターヘッドは大型貨物輸送に欠かせない車両

トラクターヘッドは、トレーラーを牽引するための専用車両であり、多種多様な貨物輸送に対応できるのが特徴です。
一般的なトラックよりも積載量を増やせるため、物流業界で欠かせない存在となっています。

運転には大型自動車免許と牽引免許が必要であり、ジャックナイフ現象などの注意点もあります。
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