中型トラックの市場で人気を集める「いすゞ フォワード」と「UDトラックス コンドル」。 どちらも小回りがきき、作業効率の高さに定評があるモデルです。

トラックを選ぶ際には、スペックや走行性能、安全性、乗り心地などさまざまな要素を考慮する必要があります。 今回は、「フォワード」と「コンドル」の特徴や性能を詳しく比較し、それぞれの魅力を解説します。

いすゞ自動車とUDトラックスの特徴

いすゞ自動車

いすゞ自動車は、1937年に創業し、トラックやバスの製造販売を手掛ける国内大手メーカーです。 船舶や産業用エンジンの開発にも強みがあり、特にディーゼルエンジンの技術力は世界的に高く評価されています。

パワフルな走行性能を持ちつつも、環境に優しい低燃費設計が魅力。静かなエンジン音もドライバーに好評です。

UDトラックス

UDトラックスは、日本国内外で人気のあるトラックメーカーで、現在はいすゞの傘下に属しています。

かつては日産ディーゼル工業として知られており、その後ボルボグループの傘下に入った経歴があります。 そのため、UDトラックスのトラックは、ボルボの技術を取り入れた高級感のあるデザインや快適な内装が特徴です。

特に、車内の居住性や操作性の高さが評価されており、長時間の運転が多いドライバーからも支持を集めています。

スペックの比較

いすゞ「フォワード」の基本スペック

フォワードは、実用的な装備が充実したオリジナルの完成車シリーズ「Fカーゴ」をはじめ、多彩なボディバリエーションが揃っています。

代表的な車両：「2RG-FRR90S2」

• 車両寸法：全長8,195mm × 全幅2,470mm × 全高2,550mm
• 荷台寸法：長さ6,085mm × 幅2,365mm × 高さ390mm
• 最大積載量：4.1t
• 車両総重量：7.86t

UDトラックス「コンドル」の基本スペック

コンドルは、6速MTと、シフトレバーのみで操作できるAMT（機械式オートマチックトランスミッション）を選択可能。 ウイングやドライバン、ダンプ・ミキサーなど豊富なシャーシバリエーションを持っています。

代表的な車両：「2PG-BRR90S1」

• 最大積載量：3.749〜4.275t
• 車両総重量：6.893〜7.928t

※コンドルは現行モデルから「フォワード」のOEM供給を受けています。

走行性能の比較

動力性能

• フォワード：2ステージターボを搭載し、低回転域での高い応答性を実現。
• コンドル：MTとAMTを選択でき、動力の伝達効率が高い設計。

燃費性能

• フォワード & コンドル：高効率な4HK1エンジン、6NX1エンジンを搭載し、省燃費性能を向上。
• ECONOモードを採用し、運転状況に応じた自動変速を行うことで燃費を向上。

燃料タンク容量

• フォワード：100L
• コンドル：90〜100L

総排気量

• フォワード：5.193L
• コンドル：5.193L〜10.836L

乗り心地と安全性能の比較

乗り心地

• フォワード：エアサスシートを標準装備し、長時間の運転でも疲れにくい。
• コンドル：4バックエアサスペンションを採用し、路面の衝撃を和らげる。

安全性能

どちらも高い安全性能を誇り、以下の機能を搭載。

• プリクラッシュブレーキ：前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合に自動ブレーキを作動。
• ミリ波車間ウォーニング：先行車との距離が近づくと警告。
• 車線逸脱警報（LDWS）：車線を逸脱しそうになると警報音で知らせる。

※設定は車型によって異なります。

まとめ：フォワードとコンドル、どちらを選ぶべき？

中型トラックの中でも特に人気のある「フォワード」と「コンドル」。

• 走行性能を重視するなら「フォワード」
• 快適な乗り心地を求めるなら「コンドル」

どちらも優れた性能を持っていますが、使用シーンや運転スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

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