トラックの乗り心地や積載する荷物の安定性を左右する 「サスペンション」 。
サスペンションの種類によって、走行性能や荷物への影響が変わるため、トラックの用途に応じて適切なサスペンションを選ぶことが重要です。
トラックに使用されるサスペンションは、大きく分けて 「リーフサス(板バネ)」 と 「エアサス(エアーサスペンション)」 の2種類があります。
それぞれに 特徴やメリット・デメリット があるため、目的に合った選択をすることで、 積載の効率化やコスト削減にもつながります。
本記事では、 リーフサスとエアサスの違い、メリット・デメリット、どちらのトラックを選ぶべきか を詳しく解説します!
トラックのサスペンションとは?その役割と重要性
サスペンションは、トラックの 車体とタイヤの間に装備されるパーツ で、以下のような重要な役割を果たします。
✅ 路面の凹凸からの衝撃を吸収し、車体の安定性を保つ
✅ 積載している荷物への衝撃を和らげる
✅ カーブ時の車体の傾きを抑え、安全性を向上させる
特に長距離輸送を行うトラックでは、 乗り心地の向上や積荷の保護 に直結するため、サスペンションの種類を正しく選ぶことが重要になります。
では、トラックに搭載される 2種類のサスペンション「リーフサス」と「エアサス」 の特徴を見ていきましょう。
リーフサス(板バネ)の特徴|耐久性とコストのバランスに優れたサスペンション
リーフサス(板バネ)は、 複数枚の鋼板を重ねたバネ構造 を持つサスペンションで、長年トラックに採用されている伝統的な方式です。
鋼製の板バネが 荷重を分散しながら衝撃を吸収する仕組み になっており、 高い耐久性とコストパフォーマンス を誇ります。
リーフサスのメリット
✅ 高い耐久性と強度 → 重い荷物の運搬に最適 で、長期間の使用に耐える頑丈な構造を持っています。
✅ シンプルな構造でメンテナンスが容易
→ 修理や交換がしやすく、コストが安い のが特徴です。
✅ 価格が安く、導入しやすい
→ エアサスと比較すると 導入コストが低い ため、初期投資を抑えたい方におすすめです。
リーフサスのデメリット
⚠ 乗り心地が硬め → 路面の衝撃が直接伝わるため、振動が大きくなる 傾向があります。
⚠ 積荷への影響が大きい → 精密機器や割れ物などの デリケートな荷物の輸送には不向き です。
⚠ 金属疲労による劣化 → 長期間使用すると、板バネが変形し、耐久性が低下 することがあります。
エアサス(エアーサスペンション)の特徴|乗り心地と積荷保護を重視したシステム
エアサス(エアーサスペンション)は、 空気圧を利用したゴム製のクッション を用いたサスペンションで、近年は長距離輸送用トラックに広く採用されています。
圧縮空気を用いて車高を調整し、 積荷への衝撃を軽減できる のが大きな特徴です。
エアサスのメリット
✅ 振動を最小限に抑え、乗り心地が快適 → 空気のクッションが衝撃を吸収し、 スムーズな走行が可能 になります。
✅ 荷物へのダメージを軽減 → 衝撃を抑えることで、 精密機器や割れ物の輸送に最適 です。
✅ 車高調整が可能 → 圧縮空気の調整により 荷物の積み下ろしをスムーズ に行えます。
エアサスのデメリット
⚠ 導入コストが高い → リーフサスと比較して 車両価格が高く、維持費もかかる ため、初期投資が大きくなります。
⚠ メンテナンス費用が高い → エアサスのパーツはデリケート なため、修理や交換費用が高くなる傾向があります。
⚠ 耐久性がやや低い → ゴム製のエアバッグが劣化しやすく、定期的な点検が必要 になります。
リーフサスとエアサス、どちらを選ぶべき?
サスペンション選びのポイントは 「運ぶ荷物の種類」や「トラックの用途」 です。
用途に応じて、リーフサスとエアサスのメリットを活かせる方を選びましょう。
リーフサスがおすすめなケース
✅ 大量の荷物を運搬する
✅ 鉄骨や木材など、衝撃に強い積荷を運ぶ
✅ 導入・メンテナンスコストを抑えたい
🔹 適した業種: 建設業、資材運搬、長距離輸送の大型貨物
エアサスがおすすめなケース
✅ 精密機器や割れ物を輸送する
✅ 長距離走行が多く、乗り心地を重視したい
✅ 積み下ろしの効率を向上させたい
🔹 適した業種: 精密機器輸送、引越し業、食品・飲料輸送
まとめ|用途に応じたサスペンション選びが重要!
トラックのサスペンションは 「リーフサス」と「エアサス」 の2種類があり、それぞれに特徴があります。
✅ リーフサス(板バネ)
- 高い耐久性とコストパフォーマンス
- 大量の荷物や耐久性を求める輸送に適している
- 乗り心地は硬めで、荷物への影響が大きい
✅ エアサス(エアーサスペンション)
- 衝撃吸収力が高く、積荷や乗り心地に優れる
- 精密機器や割れ物を運ぶトラックに最適
- 導入コストや維持費が高め
用途に合わせた適切なサスペンションを選ぶことで、 輸送の効率化やコスト削減 につながります!
どちらを選ぶか迷った際は、 運ぶ荷物の種類や輸送距離を考慮 して、最適なトラックを選びましょう!
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