トラックの購入を考える際、最も重要なポイントのひとつが 「最大積載量」 です。
「どのくらいの荷物を積めるのか？」「過積載にならないようにするには？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、トラックの最大積載量は 法律で厳しく規定 されており、違反すると 罰則が科される こともあります。
安全運行のためにも、正しい知識を身につけ、適切な運用を行うことが求められます。
この記事では、 トラックの重量基準や積載量の計算方法、過積載のリスク について詳しく解説します！
1. トラックの「積載量」と「重量」の違いとは？
トラックの重量に関する言葉には、次のようなものがあります。
それぞれの意味を正しく理解しておきましょう。
● 車両重量とは？
「車両重量」は、 燃料やオイル、水などの基本的な装備を含んだ状態のトラック本体の重量 のことを指します。
荷物を積んでいない状態で、キャブ（運転席）・シャシー・架装を合わせた重さです。
● 車両総重量とは？
「車両総重量」は、 車両重量に加えて最大積載量と乗員の体重を合計した重さ です。
乗員の体重は、 1人あたり55kg で計算されます。
一般的な車両総重量の目安は以下の通りです。
- 大型トラック：20〜25t以下
- 中型トラック：8t未満
- 小型トラック：4～5t程度
● 最大積載量とは？
「最大積載量」は、トラックに 合法的に積める荷物の上限 を示しています。
以下の計算式で求めることができます。
✅ 最大積載量 ＝ 車両総重量 − 車両重量 − 乗員の重量（定員×55kg）
例えば、車両総重量が 12t、車両重量が 7t、乗員が 2人（55kg×2＝110kg） の場合、
最大積載量 = 12t – 7t – 0.11t = 4.89t（約4.9t）
となります。
2. 軸重と輪荷重にも要注意！
最大積載量を守っていても、「軸重」や「輪荷重」が基準を超えてしまうと 違反 になることがあります。
これらの重量制限も確認しておきましょう。
● 軸重とは？
軸重とは、 1本の車軸にかかる重さ のことを指します。
道路法では 「10tを超えてはならない」 と規定されています。
● 輪荷重とは？
輪荷重とは、 1つの車輪にかかる重さ のことです。
こちらも 「5tを超えてはならない」 という制限があります。
最大積載量をクリアしていても、軸重や輪荷重が超過している場合は走行できません。
荷物の積み方にも十分注意する必要があります。
3. トラックの種類ごとの最大積載量の目安
トラックは 小型・中型・大型 に分かれ、それぞれ積載量の基準が異なります。
一般的な目安は以下の通りです。
● 小型トラック（2tトラック）
- 車両総重量：4〜5t
- 最大積載量：2t以下
● 中型トラック（4tトラック）
- 車両総重量：8t未満
- 最大積載量：3〜6.5t
2007年の道路交通法改正により、中型免許が必要なトラックの範囲が拡大し、
現在では 4t以上の積載が可能な中型トラック も登場しています。
● 大型トラック
- 車両総重量：20〜25t
- 最大積載量：6.5t以上
大型トラックの車両総重量は ホイールベース（最遠軸距） によって異なります。
| ホイールベースの長さ | 車両総重量の上限 |
|---|---|
| 5.5m未満 | 20t |
| 5.5m以上7m未満 | 22t |
| 7m以上 | 25t |
4. 過積載の罰則とリスク
最大積載量を超えて荷物を積むと 「過積載」 となり、法律違反となります。
過積載の割合によって、 罰則 が適用されるため注意しましょう。
● 過積載の罰則（ドライバー）
| 過積載の割合 | 罰則内容 |
|---|---|
| 100%以上 | 罰則：違反点数6点 / 懲役6ヶ月以下または罰金10万円以下 |
| 50%以上 | 罰則：違反点数3点 / 反則金4万円 |
| 50%未満 | 罰則：違反点数2点 / 反則金3万円 |
また、2015年の法改正により、 最大積載量の2倍以上の過積載 を行った場合、 即時告発の対象 となり、 100万円以下の罰金 が科せられることもあります。
● 事業者や荷主の責任も問われる
過積載は ドライバーだけでなく、運送会社や荷主にも責任 があります。
- 運送会社：運行管理者資格の返納命令、事業停止・取り消しの可能性
- 荷主：再発防止命令が発令され、違反すると6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金
5. 過積載を防ぎ、安全なトラック運行を！
過積載は、トラックの寿命を縮めるだけでなく、
事故のリスクを高め、道路や橋梁にも大きな負担を与えます。
🚛 最大積載量を守るために
✅ 車両重量・車両総重量・最大積載量の基準を把握する
✅ 荷物の積み方に注意し、軸重・輪荷重のバランスを考える
✅ 日々の点検を行い、安全運行を徹底する
「トラックの買い替えや買取を検討している方」
「最大積載量に適したトラックを探している方」
そんな方は、ぜひ エブリィのトラック買取り にご相談ください！
💰 高価買取 / 無料査定 / 全国対応！
🚛 中古トラックの販売も実施中！
✅ まずはお気軽にお問い合わせください！
中古トラックの売却を検討されている方はエブリィのかんたん買取査定もしくは海外委託販売をぜひご活用ください。
「あなたのクルマを、必要としている国へ」
トラック買取・車買取・トラクター買取・自動車輸出・貿易コンサルティング
株式会社エブリィ