食品を新鮮な状態で輸送するために欠かせない冷蔵冷凍車。配送業者や食品業界では必須の車両ですが、長く使うためには適切な管理が必要です。また、経費として処理するためには「減価償却」の知識も重要になります。
そこで今回は、冷蔵冷凍車の耐用年数について詳しく解説し、さらに長持ちさせるためのメンテナンスポイントや買い替えの目安についても紹介します。
冷蔵冷凍車の耐用年数とは?
冷蔵冷凍車を会社の業務用車両として購入した場合、減価償却の計算が必要になります。耐用年数とは、経費として計上する際に基準となる年数のことで、車両の種類や用途によって異なります。
冷蔵冷凍車の耐用年数は、新車で購入した場合は12〜20年と定められています。中古車の場合は、購入時点の経過年数を差し引き、さらに20%相当の年数を加算することで計算します。
この耐用年数は減価償却のための基準ですが、実際に車両が使用できる年数とは異なります。特に冷蔵冷凍車は冷却装置があるため、一般的なトラックよりも部品の劣化が早く、適切なメンテナンスが必要です。
耐用年数を過ぎたらどうなる?
冷蔵冷凍車は、生鮮食品などを適切な温度で輸送するため、冷却機能が非常に重要です。しかし、耐用年数を超えた車両は以下のようなトラブルが発生しやすくなります。
- 冷却性能の低下:適切な温度が維持できず、輸送品質が低下
- 故障の増加:冷却装置やコンプレッサーの劣化により修理頻度が増える
- 燃費の悪化:エンジンや冷却システムの負荷が増加
一般的に、走行距離が10万kmを超えた冷蔵冷凍車は、買い替えを検討するタイミングとされています。
冷蔵冷凍車を長持ちさせるためのメンテナンスポイント
耐用年数を延ばし、車両を長く使うためには、日々のメンテナンスが重要です。以下の5つのポイントをチェックしながら、冷蔵冷凍車を適切に管理しましょう。
① ドレンホースの清掃
ドレンホースは、冷蔵装置内の余分な水を排出する役割を持っています。詰まりや破損があると、冷却性能が低下する可能性があります。定期的に水洗いし、ゴミが詰まっていないかを確認しましょう。
② パッキン・コーキングのチェック
パッキンやコーキングが劣化すると、冷気が外に漏れやすくなります。特に、荷室のドア周りは冷気漏れの原因になりやすいので、ひび割れや剥がれを見つけたら早めに修理しましょう。
③ コンプレッサーベルトの点検
コンプレッサーベルトが緩んでいると、冷却装置の動作に影響を与えます。軽く押して張り具合をチェックし、必要に応じて調整または交換を行いましょう。
④ 荷台の壁の状態確認
冷蔵冷凍車の荷台は断熱材が使用されており、壁に穴や亀裂があると冷却効果が低下します。荷台の壁の状態を定期的にチェックし、問題があれば早めに補修しましょう。
⑤ 冷媒封入量の確認
冷媒(冷却ガス)の量が適正でないと、冷却効果が大きく低下します。多すぎても少なすぎても問題があるため、専門の整備士に定期点検を依頼することをおすすめします。
買い替えのタイミングは?
冷蔵冷凍車を快適に使用するためには、適切なタイミングでの買い替えが重要です。以下のサインが見られたら、買い替えを検討しましょう。
- 冷却性能が低下し、庫内の温度が安定しない
- 修理費用がかさむ(年間の修理費が車両価格の10%を超える)
- エンジンや冷却装置の異音が増えた
- 燃費が悪化し、運用コストが上がっている
耐用年数や走行距離(10万km以上)を目安にしながら、買い替えの計画を立てることが大切です。
まとめ:耐用年数を意識して賢く買い替えよう
冷蔵冷凍車の耐用年数は、新車で購入した場合は12〜20年とされていますが、実際の使用環境によってはそれよりも早く買い替えが必要になる場合があります。
特に、冷却性能の低下や修理頻度の増加が見られたら、買い替えのタイミングです。
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