トラックのエンジンオイル交換、正しいタイミングと必要性とは?
トラックを日常的に仕事やプライベートで使用していると、エンジンオイルの交換時期がつい曖昧になってしまうこともあるかと思います。点検整備は行っているけれど、エンジンオイルの適切な交換タイミングについては詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。実は、エンジンオイルを交換しないまま使い続けると、トラックに様々な不具合が生じる可能性があります。
ここでは、トラックのエンジンオイル交換の時期や交換を怠った場合のリスク、エンジンオイルが果たす重要な役割について詳しく解説します。適切なメンテナンスで、トラックの安全性と長寿命を守りましょう。
トラックのエンジンオイル交換の目安
エンジンオイルの交換目安は、走行距離と期間を基準とするのが一般的です。トラックのサイズによっても異なりますが、通常の走行距離の目安は以下の通りです:
- 小型トラック(2トントラック):10,000~20,000km
- 中型トラック(4トントラック):15,000~30,000km
- 大型トラック(10トントラック):20,000~40,000km
ただし、トラックの使用環境や運転方法によっても交換時期は変わります。たとえば、長距離を頻繁に走行するトラックや、坂道や未舗装路の多い場所を走るトラックは、オイルの劣化が早まることがあります。また、週に数回しか乗らない場合でも、エンジンオイルが酸化して劣化することがあるため、定期的なチェックが必要です。
期間で考えると、すべてのタイプのトラックで「1年ごと」が交換の目安とされています。車検時に合わせてオイルを交換するのも良いタイミングです。
エンジンオイルの役割とは?
エンジンオイルは、トラックのエンジンを守るために欠かせない存在です。その役割は大きく分けて5つあります。
- 潤滑作用
エンジン内部の金属部品が摩擦によって損傷しないよう、滑らかな動きをサポートします。 - 洗浄作用
エンジン内部で発生する汚れや金属カスを洗い流し、清潔な状態を保ちます。 - 冷却作用
エンジン内部の熱を吸収し、オーバーヒートを防ぎます。オイルが循環することで放熱し、エンジン温度の安定を保ちます。 - 気密作用
シリンダーとピストンの間の隙間を埋めることで、圧力を維持し、エンジン出力の安定に貢献します。 - 防サビ作用
エンジン内部をオイルでコーティングすることで、有害なガスや水分からエンジンを保護し、サビの発生を防ぎます。
これらの役割により、エンジンオイルを適切に管理することで、トラックの燃費が向上し、エンジンのパフォーマンスが安定します。
エンジンオイル交換を怠るリスク
エンジンオイルを交換しないで放置すると、トラックのエンジンに深刻なダメージが発生する可能性があります。オイルが劣化すると、汚れや金属カスが溜まり、摩擦やサビが増えてエンジンの故障を引き起こす原因になります。最悪の場合、エンジンが焼き付いてしまい、修理費用が高額になることも。また、燃費が悪化するだけでなく、火災のリスクもあります。
エンジンオイルの交換を定期的に行うことで、燃費が良くなり、ノッキングの軽減や快適な運転が可能となります。エンジンを長持ちさせ、安全な走行を維持するために、オイル交換は必要不可欠なメンテナンスです。
定期的なオイル交換でトラックを安全に保とう!
トラックのエンジンオイル交換は、走行距離や使用頻度、環境に合わせて柔軟に考えることが大切です。エンジンオイルの役割は「エンジンを守ること」。潤滑、洗浄、冷却、気密、防サビの5つの効果により、トラックの性能と安全性を支えています。エンジンを守り、トラックを安全に長持ちさせるために、オイル交換は忘れずに行いましょう。
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